●鳥取県内では、美保湾におけるギンザケ養殖の他、関金町には日本屈指の規模を誇る養魚場がギンザケ稚魚、ニジマス、ヤマメを生産し、それぞれ生産規模を拡大しつつある。他にも2者がサケマス類の養殖を実施している。
●県内でサケマス類養殖が盛り上がりつつある一方、ギンザケ養殖では、海水馴致時の温度差による減耗や出荷時期の拡大といった課題、ニジマス養殖等では、産卵期の品質悪化(身ヤセ・色落ち)による刺身商材不足といった課題がある。
●現在、県内サケマス類養殖業者からは、ギンザケの高温耐性獲得の検討やニジマス等の三倍体技術の精度向上などが要望としてあがっている。
●これらの要望はいずれも生産性の向上及びニーズの強い刺身商材の販売機会拡大を目的としており、中山間地域の振興、県内業者のさらなる収益拡大が期待できる。