浮魚資源変動調査
○浮魚資源は周期的に大きく変動するため、生産・流通・加工業者は、その変動を事前に把握し、素早く対応しなければ経営に大きな支障をきたす。
○浮魚資源を守りながら安定的に漁獲していくためには、適正な漁獲可能量を漁業者に示す必要がある。
○クロマグロは国際的な資源管理対象種であり、規制内容によっては地域経済への打撃が大きいため、正確な資源情報を蓄積しておく必要がある。
○マイワシ資源は1990年代以降、低位水準で推移してきたが、近年資源回復の兆しがみられている。境港にはマイワシを始めとする浮魚類の冷凍・加工施設が集中しており、企業の設備投資に向けてマイワシの資源回復が本格的なものかどうかを見極める必要がある。
○近年、スルメイカの漁場が沖合に形成される傾向にあり、燃油高騰とあいまってイカ釣り漁業者には厳しい状況にある。そのため、適切なスルメイカの漁場情報を提供することが求められている。