１ 事業概要
日野高校において、根雨校舎と黒坂施設間の移動に係る生徒の安全確保を図るため、貸切バスによる生徒輸送を行う。
【輸送対象】
黒坂施設で行う農業科目・体育科目を受ける生徒及び部活動（郷土芸能部、射撃部）に参加する生徒
【1回当たりの輸送生徒数】最大45人
【往復距離】約17.6km
【1日当たりの往復回数】３回程度
【1年当たりの運行日数】170〜180日
２ これまでの経緯
日野高校は、平成12年度に日野産業高校と根雨高校が合併して開校した。
当初は、黒坂校舎（旧日野産業）、根雨校舎（旧根雨）の２校舎体制とし、学年ごと、あるいは系列ごとに校舎を分けて学習していた。 平成16年度から根雨校舎中心の一校舎体制となったが、黒坂施設においても農業科目・体育科目の授業や部活動を行うこととなったため、同年度からバスを借上げ、両校舎間の生徒輸送を行っている。
３ 事業の必要性
同校における生徒輸送用バスの借上げ経費については、これまで、県立学校裁量予算事業（高等学校運営費）により執行してきたところである。
しかし、予期し得ない特殊要因（国の貸切バス料金に係る新制度導入）により経費が従来の約２倍に高騰することとなり、学校運営費の範囲内では対応が困難となってしまった。
同校においては、生徒が校舎間を安全に移動するための手段の確保は、学校運営上必要不可欠なものであり、学校が当然整備すべきものでもある。仮に、バス運行ができなくなると、日々の授業自体が成り立たなくなる恐れがある。
なお、本事業は、平成28〜30年度の３年間に限り、県立学校裁量予算事業（高等学校運営費）から独立して実施するものである。
４ 貸切バスの新運賃・料金制度
平成24年に発生したバス事故を受け、国土交通省は、平成26年度から全ての貸切バス事業者に対し、新制度である「時間・キロ併用制運賃方式」によるバス運賃・料金の算出を義務づけたところである。
これにより、貸切バス料金は従前と比べ値上がりすることとなった。
５ 実績額
年度 | 実績額 | 備考 |
H24 | 6,134千円 | 旧制度適用 |
H25 | 6,030千円 |
H26 | 6,202千円 | 旧制度適用（※1） |
H27
（※2） | 12,117千円 | 新制度適用 |
（※1）経過措置により旧運賃制度が適用可能だった。
（※2）現在執行中のため、「実績額＋見込額」を記載している。
６ 要求額
１３，０７７千円
７ その他
平成31年度以降の県立学校裁量予算事業（高等学校運営費）の積算時には、本事業に係る実績額を組入れる予定。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
日野高校では、平成16年度から根雨校舎と黒坂施設間において生徒輸送用バスを運行している。
これまでの取組に対する評価
生徒が校舎間を安全に移動するための手段の整備は、日野高校の学校運営上必要不可欠なものであるが、輸送用バスの運行により、生徒の安全が確保されている。