(1)条例の運用
条例に基づき、一定規模以上の井戸で地下水を採水しようとする事業者に対して、周辺への影響の調査の実施や採取量の報告を求め、地下水の保全を図る。
(2)地下水研究プロジェクト
鳥取大学等の研究者で構成する「鳥取県地下水研究プロジェクト」において、県内の地下水の保全や持続可能な利用に資するため、以下の調査・研究等を行う。
■西部地域の地下水流動解析モデルの運用 1,800(4,964)
H27年度で完成させた鳥取県西部地域の地下水流動解析モデルを以下のとおり運用するとともに、解析モデルの基礎データ(水文データ、揚水量データ等)の最新化等、解析モデルのメンテナンス等を行う。
・条例に基づく届出のうち採水量の大きい案件について、予測解析を行い基礎的な判断材料の1つとする。
※予測解析とは・・・環境パラメーター(揚水量、気候、流域の土地利用等)が変化した場合の予測計算
■地下水位等の観測データの分析・評価
「鳥取県持続可能な地下水協議会」が取りまとめてグラフ化し、公表している地下水位モニタリングデータについて、井戸情報(深さ、ストレーナー位置)や周辺の地質、降水量、揚水量等の関連データと突き合わせて分析・評価し、地下水位の低下傾向等、地下水環境への変化の有無を把握する。
(3)鳥取県持続可能な地下水利用協議会※との協働
※地下水の持続的な利用を目的として、地下水利用事業者によ り構成された協議会。
■地下水位等のモニタリング
1 鳥取市内 1,383(1,199)
国土交通省が設置した井戸の一部を利用して、過去に地盤沈下が問題化した鳥取平野での地下水位の観測を継続する。
2 (拡充)大山周辺 4,840(1,834)
この地域の地下水の収支に関連するデータ収集として、大山南西麓で地下水位(2箇所)、河川流量(2箇所)、降水量(2箇所)、融雪水量(3箇所)の観測を継続する。
また、大山地域周辺での地下水位のモニタリングデータの充実を図るため、休止井戸等を新規の観測井戸として整備し、地下水位のモニタリング体制を強化する。
観測データは上記協議会に提供し、協議会がとりまとめて公表を行っている地下水位モニタリングデータのひとつとしても使用する。
■鳥取県持続可能な地下水協議会の会費 60(60)
鳥取県が地下水を利用している4施設について、協議会員としての会費を水・大気環境課が取りまとめて納付する。
(4)県民への普及啓発活動
■水の日フォーラムの実施 595(675)
水循環基本法(H26.5月)により定められた「水の日(毎年8月1日)」に合わせ、水資源や水環境に関するフォーラムを実施する。
■名水グルメマップの作成500(0)
○平成25年4月の「とっとりの豊かで良質な地下水の保全及び持続的な利用に関する条例」の施行後、水環境保全の意識醸成を行うとともに、鳥取の名水について主に県内に対しPRを行ってきた。
28年度からは鳥取が名水処であることを県内外へ広くPRすべく、名水グルメマップを作成する。
(例)
・28年度 : とうふ編
・29年度 : こんにゃく編 など
○過去の普及啓発
H25-27 : 体験型バスツアー 「名水ツーリズム」
のべ参加者数 132名