事業概要
大山町内における町管理の大山広域農道が、市町村をまたがるネットワーク道路を形成する道路となっている半面、一部県道が町内の生活道路としての利用が中心となっているなど、県道・町道の役割と実態に差が生じている。そこで大山町内の県道網の再編について検討を行い、県道網再編案について大山町と合意した。
これに基づき、昨年度、移管のための台帳修正等の業務を行なったが、農道台帳が20年以上前に作成されており、規定の道路台帳様式とするのに時間と手間を要する。よって、継続して台帳修正業務の要望を行なうもの。
事業の背景・目的
西部管内では山陰道、米子道の整備・供用により高規格道路を中心に圏域の道路網が大きく変化
道路利用形態や路線位置から県道の位置づけを再検討すべき路線が存在
平成22年末の記録的な豪雪では米子道、山陰道、国道9号が通行止めとなり県民生活に甚大な影響をもたらしたことを踏まえ、天災・異常気象時の物流の確保が課題
○県道として役割を終えた路線の町移管
○維持管理の経費削減と効率化
○農道管理の適正化
【大山町内の道路状況】
・大山町内は平25年12月に「山陰道(名和〜中山)が供用」され、西部管内の中でも特に道路利用形態の変化が大きい地域
・広域農道(S46〜S56整備され、S57より町管理)が町内を縦断し「幹線道路」として利用
・国道9号旧道(県道松河原名和線)や一部停車場線など「県道として役割を終えた路線」が多数存在
上記をふまえ県道と町道の役割を整理し、県道網再編を策定、大山町と合意し、移管作業中。
事業内容
平成27年度業務の残業務
・農道台帳(H4作成)を県道様式に修正
距離標設置、道路横断図測量、現存しない橋梁台帳の作成
・町道移管する県道台帳の整理
橋梁台帳の整理
所要経費
○委託費 C=4,500千円
・台帳修正業務、距離標設置業務
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
・交通量調査(N=9箇所)を実施し、大山広域農道の交通量及び利用形態について検討・整理を行った。
・県道網再編(素案)について、現地調査及び台帳資料から移管区間の見直し及び移管延長の精査を行った。
これまでの取組に対する評価
・交通量調査の結果、大山広域農道が旧町間を跨ぐ利用や、山陰道インターへのアクセス道路として利用されていることが確認できた。
・左記、修正素案について大山町と協議を行った結果、移管条件を協議することを条件として、同意の意向であることが確認できた。