児童養護施設等においては、被虐待児等のほか、発達障がいその他の特別な支援が必要な児童が増加するなど、児童の抱える問題が複雑・多様化しており、その養護・養育を行う職員にはより高い専門性が求められている。しかしながら、各施設ともその人材確保に苦慮している。さらに一旦就職しても5年以内に離職する職員が相当数いるなど、雇用の定着にも苦慮している。
これは、学生時等就職前に養護に関する座学・職場実習ともに不十分な状況で雇用に至っていることが一因である。
そこで、実習を受けた学生の就職を促進するため、就職前に一定期間非常勤職員として採用し、施設の人材確保及び雇用の定着を図ろうとするものである。