これまでの取組と成果
これまでの取組状況
狩猟者(川上)から飲食店(川下)と行政、商工会等がスクラムを組んだ全国初の組織「いなばのジビエ連絡協議会」を平成24年5月に設立。平成25年度は「いなばのジビエ推進協議会」と改名しジビエ有効活用に向けた取組を強化し、平成26年度はジビエファンクラブを立ち上げジビエの消費拡大等を推進
販路開拓や消費拡大に向けたプロモーションなどの業務を担当するコーディネーター(平成25年4月〜)を1名配置しジビエの有効活用に係る活動を促進
ブランド化に向けて解体処理技術の向上や衛生管理体制の構築に向け、関係機関と連携した研修会、検討会、巡回指導等を実施
肉にとどまらず、皮、角、内臓等の活用に向けた取組も開始された。
先進事例調査や研究機関等との意見交換を行い有効活用の進め方を模索してい中、平成27年度は、鳥取大学及び鳥取県産業技術センター食品開発研究所に研究委託し、シカ及びイノシシ肉の健康機能性成分の調査やシカ角のコラーゲン、コンドロイチン等の資源価値の高い有望成分の抽出方法調査研究等を推進
これまでの取組に対する評価
「いなばのジビエ推進協議会」のロゴマークを作成、ホームページを開設し、協議会が中心となっていなばのジビエ統一ブランド化に向けた一体的活動を展開した。この取組みから民間会員が増加した。
平成24年5月:33→平成27年10月現在:46
取り組みがテレビ、ラジオ、新聞、広報紙等多くのメディアに取り上げられ、今まで知られていなかったジビエへの認知度が向上した。
平成26年8月にジビエファンクラブ(メルマガ会員)を立ち上げ、いなばジビエの魅力を発信している。
平成27年10月現在:139名
ジビエ情報発信イベントの開催
・森の贅沢ジビエフェア(平成27年9月29日〜平成28年1月29日)、いなばのジビエフェスティバル(平成27年10月31日〜平成27年11月1日)、29グルメ&ジビエフェア(平成27年11月27日〜11月29日)等
・ジビエ料理提供店舗、旅館の増加
平成24年5月:1店舗→平成27年10月現在:22店舗
・加工品、テイクアウト商品開発
イノシシ燻製、鹿肉ソーセージ、バーガー等の商品が試作開発され消費拡大の幅が広がった。
獣肉処理事業者が施設の改良、充実を行ったり、解体処理作業の点検、改善に取組むようになった。
皮製品の商品化(洗顔布、鞄、小物等)、角製品の商品化(アクセサリー)につながった。
ペットフード材料(骨、内臓等)としての取引が開始された。
ジビエや未利用部分のシカ角など、新たな商品開発に向けた資源活用への道筋を開くことができた。