これまでの取組と成果
これまでの取組状況
○「とっとり医療機器関連産業戦略研究会」において、医療機器分野への参入に向けたセミナー・勉強会の実施、展示商談会への参加等の支援を行うとともに、業許可取得等の支援を行ってきた。
・研究会参加数:75企業・団体
・業許可取得、ISO認証取得企業:7社
○昨年、鳥取大学は国の「国産医療機器創出促進基盤整備等事業」の採択を受け、医療機関における企業の開発人材の育成と、医療機器開発を推進。本年度は、「医師からのニーズ発表」、「医療現場見学会による新たな医療機器開発提案」をカリキュラムに取り入れ、本委託事業と連動することで、とっとり発の医療機器開発の創出に向けた取組が進んでいる。
(平成27年度)
・第2回共学講座 医師のニーズ提案 4件(小児科、形成外科、耳鼻咽喉科、感染制御部)
・第3回共学講座 医師のニーズ提案 2件(耳鼻咽喉科、放射線部)
○本年度、第1回目のとっとり発医療機器開発支援事業審査委員会を開催した。
・提案数:7件、採択:3件
これまでの取組に対する評価
○研究会による活動により、県内企業の医療機器分野への参入意欲が高まっており、県内企業による医療機器開発案件や業許可取得等、医療機器分野参入に向けた具体的な動きが出てきている。
○第2回共学講座で発表された医師からのニーズ提案の中から3件が企業とマッチングし、委託事業へ提案されるなど成果があった。
○また、来年度以降においても医師からのニーズ提案を継続的に行う予定であり、今後も、医師のニーズと企業のマッチングによる新たな医療機器開発案件の提案が期待される。
○医療機器開発案件は、医療現場のニーズ把握、薬事対応、販路開拓など高度に専門的な知識を持つ専門家の意見、見極めが必要であり、第1回目の審査委員会より、これらを審査する基盤を作ることができた。
○委託事業への提案や審査委員会での専門家による意見、アドバイス等を通じて、医師と企業の双方が、医療機器産業へ参入するノウハウを習得されるなど、鳥取大学が実施している「医療機関における人材育成事業」とのリンクがなされている。