要求額:1,344,375千円 (前年度予算額 1,332,750千円) 財源:単県
1 事業概要
○安くて良質な工業用水を企業等へ安定的に供給し、県内産業の振興と企業誘致等に貢献する。
○工業用水道事業は、企業活動に不可欠な産業インフラであり、かつ民間企業が取り組むことは難しいため、公営企業として経営の合理化・効率化を図りつつ、持続可能な経営に努める。
2 平成28年度の事業の予定量
(1)給水事業所数 101事業所
・日野川工業用水道(昭和43年度から給水開始)
86事業所、基本契約水量 30,700トン/日
・鳥取地区工業用水道(平成24年度から本格給水開始)
15事業所、基本契約水量 6,300トン/日
(2)年間総給水量 13,505,000トン
・日野川工業用水道 11,205,500トン
・鳥取地区工業用水道 2,299,500トン
3 収益的収入及び支出
(1)収益的収入 583,740千円
区分 | 予定額 | 内訳 | 摘要 |
営業収益 | 418,023 | 鳥取 113,312
日野川 304,711 | 基本料金 400,934 超過料金 7,471
メーター料金 9,618 |
営業外収益 | 165,717 | 鳥取 82,451
日野川 83,266 | 預金利息 964
工業用水協力金 21,442 一般会計繰入金 28,999
長期前受金戻入 113,408 その他雑収入 904 |
(2)収益的支出 810,880千円
区分 | 予定額 | 内訳 | 摘要 |
営業費用 | 653,668 | 鳥取 286,211
日野川 367,457 | 給与費(2名) 16,431
修繕費 57,250
動力費 30,313
減価償却費 394,980
資産減耗費 1,578
補助金 26,000
その他 127,116 |
営業外費用 | 157,212 | 鳥取 85,700 日野川 71,512 | 企業債利息 117,227
その他 39,985 |
(3)収支差引 △227,140千円・・・(A)
4 資本的収入及び支出
(1)資本的収入 344,552千円
区分 | 予定額 | 内訳 | 摘要 |
企業債 | 78,000 | 鳥取 48,000
日野川 30,000 | 配水管設置工事
設備更新工事 |
出資金 | 266,552 | 鳥取 266,552 | 一般会計出資金
(企業債元金償還額) |
(2)資本的支出 533,495千円
区分 | 予定額 | 内訳 | 摘要 |
建設改良費 | 78,000 | 鳥取 48,000
日野川 30,000 | 配水管新設 64,953
設備更新工事 13,047 |
企業債償還金 | 455,495 | 鳥取 266,552
日野川 188,943 | 企業債償還金 455,495 |
(3)収支差引 △188,943千円・・・(B)
◆収支再差引【(A)+(B)】 △416,083千円・・・(C)
5 資金の状況
○28年度内部留保金
【27年度末内部留保金+28年度増加分】 990,041千円・・(D)
年度末残高【(D)+(C)】 573,958千円
※うち28年度末引当金 106,616千円
6 主な事業内容
○国土強靱化を見据えた長期的な修繕計画を策定し、老朽化施設の抜本的対策を実施
・配水本管漏水防止対策工事(継続) 17,280千円
・耐震化概略検討等(新規) 23,129千円
○新規需要の拡大(小口事業者、複数営業所の一括契約が可能な事業者、上水・地下水から工水に切り替える事業者の開拓)
・工業用水利用促進補助金(継続:場内配管)
鳥取地区 3,000千円、日野川 3,000千円
・工業用水利用促進補助金(拡充:ろ過設備)
鳥取地区10,000千円、日野川 10,000千円
・工業用水win-win(利用企業紹介)制度(新規)
鳥取地区 300千円 日野川 300千円
7 その他
(1)企業債
・起債の目的 配水管設置工事、設備更新工事に充当
・限度額 78,000千円
・借入先 地方公共団体金融機構
(2)一時借入金 78,000千円
(3)予定支出の各項の経費の金額及び流用
営業費用と営業外費用との間
(4)議会の議決を経なければ流用することができない経費
職員人件費 16,431千円
(5)たな卸資産購入限度額 7,000千円
<昨年との主な変更点>
・耐震化概略検討等(新規) 23,129千円
・工業用水利用促進補助金(新規:ろ過設備)
鳥取地区 10,000千円 日野川 10,000千円
・工業用水win-win(利用企業紹介)制度(新規)
鳥取地区 300千円 日野川 300千円
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
企業局経営プラン(平成26〜28年度)の着実な実行
<主な行動計画>
(1) 需要拡大による給水収益の確保(企業訪問等)
(2) 経営の合理化・効率化(修繕費・委託費・動力費・薬品費の削減)
(3) 経常収支比率の改善
(4) 運転資金の確保(一般会計からの支援)
(5) 施設の機能維持(計画的な漏水防止対策) 等
これまでの取組に対する評価
平成24年5月に鳥取地区工業用水道の1期地区において本格給水を開始し、工業用水利用促進補助金を継続することで、より一層の需要確保に努めている。
また、経常収支比率による数値目標(27年度:81.5%)設定し、経営の合理化・効率化を推進しており、今後不足する運転資金の確保を図るため、一般会計からの出資金により、持続可能な経営の確保を図っている。