現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成28年度予算 の 生活環境部の湖山池・東郷池及び三湖沼共通水質浄化対策推進事業
平成28年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:衛生費 項:環境衛生費 目:環境保全費
事業名:

湖山池・東郷池及び三湖沼共通水質浄化対策推進事業

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生活環境部 水・大気環境課 水環境保全室  

電話番号:0857-26-7197  E-mail:mizutaikikankyou@pref.tottori.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
28年度当初予算要求額 39,900千円 17,156千円 57,056千円 2.2人 0.0人 0.0人
27年度6月補正後予算額 41,313千円 13,977千円 55,290千円 2.2人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:39,900千円  (前年度予算額 41,313千円)  財源:一部国費あり 

事業内容

1 湖山池 目的・背景

■事業概要

    ○湖山池将来ビジョンの達成に向けた水質浄化のための取組(湖山池会議を核とした取組の推進と進捗管理)
    ○大別すると「(1)水質浄化に資する事業」「(2)環境モニタリング」に区別できる。
    ○一部の取組については、鳥取市との共同実施となる。

    ○湖山池将来ビジョン(平成24年1月策定)に基づき、汽水湖化に取り組み、平成28年度は5年目。これまで、ヒシ・アオコの抑制による生活環境改善など一定の成果を得ているが、別の諸課題(塩分管理、環境変動の追跡・評価、淡水性動植物の保全など)への対応が必要となっている。

    ■目的・背景
    ○平成25年の水質は、COD、全窒素、全リンのいずれも近年における最高・最悪値を記録した。平成26年度はそれより低めで安定しつつあるがまだ高止まりの状況。これは、湖底に蓄積しているヒシ残渣等のヘドロ化、そこからの栄養塩(窒素・リン)溶出、赤潮の発生、大規模貧酸素化の発生などが要因として考えられ、解決に向けた各種取組を継続して行う必要がある。また、魚斃死等の異常イベントも散見されている。

    ○近年は、緑化フェア開催、ナチュラルガーデンの開園、遊覧船の就航、シジミ漁の復活など湖山池の利活用の拡大が進む中、水質浄化は非常に重要な課題であるのに変わりない。

 ■湖山池/事業内容と要求額

■キーワード:
水質浄化の実証試験、淡水動植物の保全、住民への普及啓発
水質(塩分・溶存酸素)水環境全般の環境モニタリング
単位(千円)  
事業内容
事業費
内訳
鳥取市
湖内直接浄化の実証試験(流動促進装置)
12,939
5,959
6,980
国庫含む
淡水ビオトープ造成
7,421
7,421
環境教育・イベント事業の委託
378
378
湖山池サロン(周辺住民との意見交換・座談会)
120
60
60
魚斃死時の回収作業/作業員派遣
2,259
2,259
湖山池環境モニタリング委員会
261
174
87
湖山池水質テレメータシステムの維持管理
3,838
3,838
水生植物調査
2,668
1,779
889
鳥類調査
2,798
1,865
933
トンボ調査
2,009
1,339
670
水質悪化の原因究明調査(底質調査)
1,500
1,000
500
合計
36,191
26,072
10,119

2 東郷池 目的・背景

■事業概要
    ○次期の水質管理計画の策定と東郷池に親しみ・愛着を抱いてもらうための住民への普及啓発
    ○湯梨浜町と連携しつつ、取組を展開

    ■目的・背景
    ○地元住民が東郷池に関心を持ち、親しみ、愛着を抱いてもらうことを狙いとして、県と湯梨浜町が協働で「愛らぶ東郷池」イベントを平成24年度から実施してきた。平成28年度は、これまでの成果と課題を整理し、より効果的なものとなるよう工夫する。

    ○水環境は、水質指標値(COD、窒素、リン)と目標値の比較で評価されているが、科学的知識が必要でわかりづらい。地域住民によって行われている清掃活動や自然再生に向けた活動などの取組の効果を表現できる指標や流域住民が湖沼に親しみを感じられるような指標を取り入れた東郷池独自の次期管理計画が必要。

 ■東郷池/事業概要と要求額

単位(千円) 
事業内容
事業費
内訳
湯梨浜町
第2期東郷池水質管理計画の策定事業
管理
運営費
湖沼環境モニター(五感モニタ)
100
100
愛らぶ東郷池イベント開催
1,000
500
500
合計
1,100
600
500

3 共通項目事業 事業概要と要求額

○湖沼のプランクトン調査
     湖沼の汚濁機構等を検証するに当たり、食物連鎖を含めた湖内の生態系全体を調査・把握する必要がある。当該業務は、上記の目的を踏まえ、湖水中の動物プランクトン及び植物プランクトンの状態を定量的に把握するために調査するもの。

    ○みんなで守る湖沼の自然環境保全推進事業補助金
    湖山池、東郷池及び中海における自然環境の保全、環境問題の普及啓発などの活動支援のための補助金制度。
    住民等による湖沼の利活用を推進するため、H28年度から補助メニューに「利活用」を追加するとともに、中海関係の事業について市間接補助に変更する。
単位(千円) 
事業内容
事業費
内訳※
鳥取市
湖沼のプランクトン調査
5,184
4,248
936
みんなで守る湖沼の自然環境保全推進事業補助金※
2,000
2,000
合計
7,184
6,248
936

    ※内訳=鳥取市の費用負担あり/湖山池関係
    ※補助金=鳥取県地域環境保全基金の運用益金を充当


これまでの取組と成果

これまでの取組状況

○湖山池
県の自主事業として「湖山池将来ビジョン」並びに「将来ビジョン推進計画(=第3期水質管理計画)を策定し、湖沼水質改善・保全のための各種施策を総合的に展開してきたところであるが、依然として各々の水質(CODなど)は環境基準の達成には至っていない。

○東郷池
県の自主事業として水質管理計画を策定し、湖沼水質改善・保全のための各種施策を総合的に展開してきたところであるが、依然として各々の水質(CODなど)は環境基準の達成には至っていない。

これまでの取組に対する評価

【現状評価】
三大湖沼いずれにおいても以下の区分に関する施策を総合的に展開しているが、各々で得られる施策効果がはっきりと目に見えてくるまでには長期の期間が必要となる。そのため、長期的な視点に立って地道に各種施策を展開・継続していくことが必要と考えられる。
■点源対策(家庭、事業場からの負荷)
■面源対策(農地、山林、市街地からの負荷)
■湖内対策(底質、植物プランクトン等の成長からの負荷)
■普及・啓発対策(住民への協力依頼、意識啓発)
■調査研究(湖沼の汚濁メカニズム解明、浄化方法に関する研究)

【今後取組むべき課題】
・点源負荷は、これまでの下水道等の整備事業により着実に減少しているが、引き続き継続的な事業実施が必要。
・面源負荷対策は、今まではそれほど施策が展開されていない感があるため今後各種対策を計画し、実施していく必要がある。
・湖内対策は、これまでも底泥浚渫、底泥覆砂事業等を実施してきているが、現在は生物の浄化作用を意識した「浅場造成」等に注目が寄せられている。そのため、これらの取組の拡大展開が重要となる。
・湖沼環境保全のためには、行政のみならず地域住民、関係者が連携して継続的に取り組むことが重要であるため、これまで以上の普及・啓発活動が必要である。




要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 41,313 7,700 0 0 0 0 1,775 2,401 29,437
要求額 39,900 4,000 0 0 0 0 2,000 2,980 30,920