(1)本県の取組
平成24年度 鳥取県幼児教育振興プログラムを改訂
「遊びきる子ども」をめざす取組を推進
平成25年度 鳥取県幼保小連携カリキュラムを作成
平成26年度 「教育・保育の充実」を重点に取組を推進
平成27年度 鳥取県「遊びきる子どもを育む実践集」を作成
→プログラム改訂後行ってきた取組は、園における教育力・保育力の向上に重点を置いた取組であり、今後「相互理解」に基づく 円滑な接続をめざす取組を推進することが求められている。
(2)鳥取県内の状況
○県内小学校でも小1プロブレムは見られ、課題を抱えている市町村、学校における改善のための取組を積極的に支援していく必要がある。
*小1プロブレムの発生状況
H22年度:27.4% H23年度:23.7% H24年度:20.7%
H28年度:「幼児教育調査」実施の予定
○接続期のカリキュラムの作成は進んできてはいるが、小学校のスタートカリキュラムの作成は1年生担任が単独で行う場合が多く、学校全体のものとなっておらず、幼保小をつなぐツールとなっていない状況である。
○就学前の育ちを学びをつないでいくためのアプローチカリキュラムについては、取組が進んでいない状況であり、接続期の教育・保育の充実をめざすためにも理解や作成が必要である。
○平成25年度から保育者を対象とした実技講習会を行い、各園では様々な運動の機会が提供されてきているが、平成26年度全国体力・運動能力、運動習慣調査結果(小学校5年生への質問紙調査)から、小学校入学前に運動が好きな子どもの割合が全国と比較して大変低い。
*運動に対する肯定的な意見の割合・男子88.6%(45位)・女子83.7%(47位)
(3)国の状況
○H26年度末に国立教育政策研究所が「スタートカリキュラムスタートブック」を作成し、各小学校に配布し、スタートカリキュラムの作成を推進している。(H27.5指導主事対象に文部科学省で説明)
○「幼稚園教育要領」の次期改訂では、「小学校との連携による円滑な接続」が大きな柱となっているとのこと。
○幼児期運動指針(H24.3)では、「幼児期は生涯にわたって必要な多くの運動の基となる多様な動きを幅広く獲得する非常に大切な時期である。」とし、遊びの中で様々な動きを習得することが大切であることを示している。