1 事業の目的
特別支援学校の学校体育施設を拠点として、特別支援学校の在校生及び卒業生、地域住民等が、障がいのあるなしに関わらずスポーツの楽しさを共に味わいながら、体力の向上や豊かな生活の実現、共生社会の実現をめざす。
2 現状と課題
○特別支援学校の児童生徒及び卒業生が、地域においてスポーツ活動に参加できる機会は十分ではなく、継続的にスポーツ活動を実施するのが困難な状況である。
○卒業後のスポーツ活動の場が少なく、在学中に比べ、運動する機会が少ないため、体力の低下による仕事への影響が懸念される。
○特別支援学校の競技力向上に向けて、障がいの特性を理解した外部指導者が少ないことや、参加人数の少なさによりスポーツ種目が限られているなど、スポーツ環境に課題がある。
○特別支援学校の体育施設について、グラウンドの狭さや、体育館内のトイレの狭さ、多目的トイレの未整備などの環境面での問題がある。
3 期待される効果
○共生社会の形成
特別支援学校におけるスポーツ・運動推進については、各学校の実態に応じた学習等による実践を行っているが、インクルーシブ教育システムの構築に向けて、障がいの有無に関わらず、地域住民と障がい児・者がスポーツを通じた交流を進めることにより、障がい児・者への理解促進が図られ、共生社会の実現へと繋がる。
○体力向上
特別支援学校の児童生徒が、学習活動や現場実習等で最後まで力を発揮するために必要な行動体力や防衛体力の向上が図られる。
○競技力向上
卒業生や地域住民等とともに集団でのスポーツ活動をともに実施することで、特別支援学校の在校生の競技力向上を期待できる。
4 要求額
6,001千円
5 事業内容及び所要経費
(1)特別支援学校児童生徒地域スポーツ推進事業
4,306千円(0千円)
○特別支援学校の体育施設を拠点とし、地域のスポーツリーダー(仮称)が中心となり、特別支援学校の在校生及び卒業生と地域住民をつなぐスポーツ活動の機会を、地域スポーツクラブや地域ボランティアの協力を得ながら設けることで、継続的にスポーツ活動ができる仕組み作りを行う。
・倉吉養護学校、県立米子養護学校、皆生養護学校
…グラウンドゴルフなど
○生徒を居住地にあるスポーツクラブに繋ぐ支援を行う。
・琴の浦高等特別支援学校、鳥取聾学校 …卓球
(2)地域住民への理解啓発事業
15千円(0千円)
特別支援学校在校生及び卒業生と一緒に活動する地域の方々に対し、障がいへの理解を深めてもらうため、理解啓発研修を開催する。
(3)特別支援学校運動・スポーツ推進検討事業
300千円(0千円)
特別支援学校における運動・スポーツ推進を図るため、先進県への視察を行い、特別支援学校運動・スポーツ推進協議会で今後の方策を検討する。
(検討内容)
・競技力向上に向けた支援環境の整備
・運動・スポーツを楽しむことのできる環境の整備
(4)特別支援学校体育施設環境整備事業
1,380千円(0千円)
地域スポーツの拠点となるために、特別支援学校の体育施設の環境整備を行う。
・県立米子養護学校施設改修
大体育館出入り口改修及びスロープ整備 1,380千円