1 事業概要
優れた指導力を有する教員を配置した拠点校を中核とし、公開授業や教員研修(県教育センターとの連携)の実施、さらには教育研究団体との連携をとおし、全県的に小学校理科における教師の授業力向上を図る。
2 趣旨(背景・課題)
○背景
これまでの施策(「未来を拓くスクラム教育」推進事業、小中連携で取り組む授業改革ステップアップ事業、エキスパート教員ステップアップ事業 等)により、小中連携や授業改革の視点が県内全般に定着。
<成果>
・小中9年間を見通した目指す子ども像の共有
・中学校区単位での小中合同の研究会の充実
・小中連携を通した教員相互の協働性の醸成
・とっとりの授業改革「10の視点」の浸透及び授業での意識化
<課題・現状>
・全国学力・学習状況調査より
→ ・国語:良好 理数で児童生徒のポテンシャルが生かし切れていない
・学んだことが生活に帰る実感の伴った理解が必要(B問題へのアプローチ)
・学校現場の声(教育研究団体代表者)
・特に小学校における教員の教科指導力向上(理科)が求められる
・小学校における校内研究中心教科の偏り
(学校レベルでの理科授業研究が推進されていない現状→ 理科の授業改善・方法を県内小学校へ
広げる必要性)
・理科を研究テーマに据えた県内小学校
理科 5/131校(小学校における理科指導力向上の脆弱ポイント)
・教育研究団体として県レベルで活動できていない。県の研修会等も久しくしていない。
・小中連携、授業改革の視点は浸透したが、全ての教科に落とし込んだ小中連携、授業改革までには至っていない。(特に理科)
3 事業内容
○拠点校事業
(ねらい)
2年間で地域内教員の実践的指導力向上を図るとともに、地域内の授業研究体制を構築
(内容)
・5小学校(東部2校、中部1校、西部2校)
・指定期間 2年間(H28〜H29)
・公開授業研究会や研修会等を通した地域の学校への還元
・各教育局、市町村教育委員会と連携した学校支援
・若手教員ゼミナール(県教育センター)との連携
・加配措置
・教育関係施設等との連携
○小学校の教育研究団体との連携
(ねらい)
鳥取県小学校理科教育研究会で研修等を実施し、その成果を全県に還元
(内容)
全県での研修会、学習ノート作成 等
○とりっこドリル理科(活用編)(小中それぞれ)の作成・配布
(ねらい)
鳥取県の児童生徒の理科における活用力の向上を図る。
(内容)
・活用問題を中心とした内容のドリルを作成し、県内全小中学校に配布
・活用例を示し、学習の習熟の場面や家庭学習での活用を促進
4 経費
・拠点校交付金 2,500千円(500千円×5)
(主な内訳)・資料作成費(評価問題・資料作成、教材開発作成)200千円、セミナー開催費100千円、講師招聘費200千円
・とりっこドリル活用編(小中理科)5,000千円
・小学校教育研究団体(理科)への交付金 500千円
(主な内訳)・講師招聘費200千円、夏季研修会費100千円、教材作成費200千円
・全県連絡協議会(2回)280千円