平成22年3月に、県民の意見を反映させ、「青谷上寺地遺跡整備活用基本計画」を策定。その後も整備活用については強い要望が寄せられている。
また、青谷上寺地遺跡の整備事業は都市再生整備計画青谷地区(鳥取市作成、平成26年3月)の中で、地域の歴史的・文化的資源を活かしたまちづくりを推進する一つの柱となっている。
整備事業に対する要望・意見は以下のとおり。
○青谷地域審議会(平成21年〜平成27年)
「地元としては(青谷上寺地遺跡の整備を)早く町の活性化につなげたい」
「建物としてあれば人骨や遺構も含めて(中略)リアルな部分があってもいい、遺跡は全国に山ほどある、それらと差を付けようと思ったら何かしらの仕掛けが必要」(平成21年5月26日 第31回青谷地域審議会)
「目に見えて観光資源になるのはいつ頃か」
(平成23年8月23日 第49回青谷地域審議会)
○青谷中学生・青谷高校生アンケート(平成25年7月)
「(青谷ようこそ館の敷地に)青谷上寺地遺跡を体験できる施設」
○青谷上寺地遺跡を学ぶ会による「深澤市長と語る」会
(平成27年8月18日)
「調査を加速し、拠点施設の建設促進」
「朝鮮、中国との交流など学術的な価値は高い。低湿地遺跡の研究などの国際研究所にしては」
「一過性の観光に使われるものはすぐに飽きられる。歴史文化は語り継いでいくもので、地味でも研究・教育のための施設を希望する」○青谷上寺地史跡保存活用協議会での意見
(平成22年度〜)
「何年経っても青谷上寺地遺跡が史跡として全く変化がなさすぎる」(平成24年6月4日 第4回会議から)
「青谷町民が青谷上寺地遺跡を忘れつつある」
(平成24年10月16日 第6回会議から)
「山陰道を走っていても、青谷上寺地遺跡がよく分からない」(平成25年6月26日 第8回会議から)
「住んでいる人は、展示館がプレハブだから、たぶん2〜3年ですごい施設が建つだろうと思っていた。(中略)せめて、遺跡周辺できちんとした建物ができて、遺跡を掘ったり、遺物をつなぐ作業を建物の中で見られるとか、出土遺物を一度に見られるとか、そういう施設を期待している」
「いろんな場所での発掘調査で出土した遺物を、まとめて展示する施設がどこかにあれば良い。(中略)鳥取での宿泊を考えると、砂丘だけでは難しい。こうした(発掘された遺物を展示する)資料館があれば、宿泊していただくなど経済効果が出くてる。造るなら立派なものを」 (平成25年10月22日 第9回会議から)
○有識者(工楽善通氏 大阪府立狭山池博物館長)の意見
「青谷上寺地遺跡の整備ということだが、ぜひその出土品のすばらしさを多くの方々に知っていただくために、博物館と研究施設を青谷につくるべき」(平成27年11月28日 青谷上寺地土曜講座特別講演会にて)
○地元の方からの整備への要望(平成27年12月15日)
「整備をいつまで待たせるのかといった感があるかもしれない」
「当初の基本計画を最低限進めてほしい。拠点施設、ガイダンス施設が近くにあってほしい。両者が分断されてしまうと心配」
※なお、平成28年1月20日に開催される青谷地域振興会議、同年1月23日の青谷上寺地遺跡を学ぶ会で、今後の青谷上寺地遺跡の整備事業について説明してほしいとの要望をいただいている。