中学卒業後の児童又は中学卒業まで半年を切った児童が入所し、高校進学を希望しても、ほとんどの児童が学力不足により入学する高校もなく、就労も困難な状況にある。
※中学3年時点で入所する児童はその時点でほとんど勉強しておらず、また、自立支援プログラムによる自立支援目標達成のための標準的な期間として約1年を要するため、中3の中期以降入所した場合は、次年度での高校進学はほぼ不可能となる。
その結果、行き場を失った中卒児童が犯罪に関与したり、巻き込まれたりする事案が全国的にも社会問題となっているが、非行やぐ犯行為を繰り返す中卒児童に対する支援は十分でない。
中卒児童の社会的自立のため、学習指導や、就労へとつながるスキルを取得させるなどの支援体制の整備が必要である。