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平成28年度
5月補正予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業調整      支出科目  款:農林水産業費 項:畜産業費 目:畜産振興費
事業名:

[債務負担行為]【制度要求】肥育素牛(白鵬85の3、百合白清2)緊急確保支援対策事業

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農林水産部 畜産課 肉用牛担当  

電話番号:0857-26-7829  E-mail:chikusan@pref.tottori.jp

事業費

債務負担行為要求額:5,009千円

事業内容

1 事業の背景

(1)ブランド化の隘路

    ・高品質の鳥取和牛は生産されているものの、全国的な認知度及び消費者ニーズが低い。

    (2)全共を見据えた戦略
    ・これまで、肉質能力(霜降りなど)が全国トップである種雄牛がいなかったため、過去に優秀な成績を収めることが出来ず、鳥取和牛を十分にPR出来なかった。

    ・白鵬85の3、百合白清2は畜産業界では認知度が高まりつつあり、全共で注目されている。今回肉牛区で優秀な成績を収め、食肉業界及び消費者の間で爆発的な認知度が高まった時期に、これら鳥取生まれ鳥取育ちの高品質な牛肉確保し、消費者ニーズに応え、さらに知名度を高めることで「鳥取和牛」の産地化を確立する戦略である。

    (3)県内肥育農家が県内子牛を購入して肥育する上での問題点
    ・平成28年に入り白鵬85の3、百合白清2が子牛市場に出荷され始めたことにより子牛価格が高騰し、今では鳥取県の平均子牛価格が全国上位に位置している状況(3月セリでは全国2位)であり、購買力のある県外肥育農家へ買い取られ、県内肥育農家は購入することができない事態となっている。

2 事業内容

優秀な鳥取和牛の子牛を県内肥育農家が県内で開催された子牛セリ市場で購入、約20か月間かけて肥育し、食肉市場での販売価格が設定した基準価格を下回った場合、補填する

【事業イメージ】

3 補正要求する理由

・全共開催直後の平成30年度に鳥取で生まれ育った「鳥取和牛」を全国の消費者へ供給できる体制にするためには、まさに今、白鵬85の3、百合白清2の肥育素牛を県内に確保する必要がある。

4 所要経費

5,009千円
内訳:平成29年度:835千円、平成30年度:4,174千円
(平成29年度、30年度の債務負担行為設定を要求)

(1)負担割合  県1/2、JA1/4、生産者1/4
全共対策と一体化した施策であるため、県の負担割合は第11回全共出品対策事業と同じ補助率を採用する。

(2)基準価格の設定等
ア 補助対象とする牛
・平成28年7月から平成29年3月までの子牛セリ市場(420頭)で、県内肥育農家が購入する白鵬85の3、百合白清2の産子(肥育素牛)

イ 基準価格
・素牛セリ価格に生産費、経費を上乗せした価格
・但し、素牛セリ価格は肥育もと牛導入支援(6万円+α/頭)を差し引き

ウ 補助金交付する場合
・約20ヶ月後の枝肉出荷時に枝肉販売価格が基準額を下回った場合にその価格差を補填金として交付する。
・但し、マル緊が発動した場合は、その差額を差し引き

(3)事業実施主体
JA(鳥取、中央、西部)

(4)補助金全体所要額
70頭(事業対象頭数)×6回(和子牛セリ回数)×67千円(補填単価)×35.6%(補填率)=10,018千円(うち県1/2)

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

○肥育素牛導入支援  
 オレイン酸能力や産肉能力の高い肥育素牛の導入支援事業を活用して、「白鵬85の3」「百合白清2」の産子が肥育素牛として保留された。

  H26年度   3頭導入(子牛セリ上場頭数33頭) 
  H27年度  48頭導入(子牛セリ上場頭数83頭)

○肉用牛肥育経営安定対策事業(マルキン)
  生産者積立金の1/3部分を県が補助することで、肥育農家の負担を軽減してきた。
 ・H26年度
   積立頭数:3,466頭
   県費部分の積立金額:20,796千円
   補てん金額:7,619千円(826頭)

 ・H27年度 
   積立頭数:3,403頭
   県費部分の積立金額:13,599千円
   補てん金額:補てんなし

 ※補てん金額:国、県、生産者の積立金による基金を財源。肉用牛の枝肉価格が低落し、所得が低下した場合に補てん金を交付

これまでの取組に対する評価

○「白鵬85の3」「百合白清2」の産子の肥育素牛の県内保留に肥育素牛導入事業が活用されている。

○また、肉用牛肥育経営安定対策事業は、所得補償制度として平成11年度に創設され、平成13年度のBSE時にも当制度による肥育農家の経営安定化に役立っている。

○しかし、全国1,2位の産肉成績をもつ「白鵬85の3」「百合白清2」の産子が、購買力のある県外肥育農家の参入によって高価格で取引されているため、現行制度だけでは、第11回全共後の鳥取和牛のブランド化に必要な県内肥育農家による「白鵬85の3」「百合白清2」の肥育素牛頭数の確保が困難となっている

工程表との関連

関連する政策内容

「食のみやこ鳥取県」を支える畜産物のブランド化、安定供給の推進
○和牛、乳製品、地鶏や豚などのブランド化を推進するために、増産体制を構築する

関連する政策目標



債務負担行為要求書 (単位:千円)

事項 期間 区分 限度額 財源内訳 説明
国庫支出金 起債 分担金
負担金
その他 一般財源
款:農林水産業費
項:畜産業費
目:畜産振興費


平成29年度から
平成30年度まで
要求総額
5,009
0

0

0
5,009
0
年度
平成29年度
835 0 0 0 835 0
平成30年度
4,174 0 0 0 4,174 0