事業名:
青谷上寺地遺跡史跡指定地公有化・維持管理事業
(この事業に対するご質問・ご意見はこちらにお寄せください)
教育委員会 文化財課 歴史遺産室
| |
事業費(A) |
人件費(B) |
トータルコスト (A+B) |
正職員 |
非常勤職員 |
臨時的任用職員 |
| 28年度当初予算要求額 |
290,989千円 |
9,358千円 |
300,347千円 |
1.2人 |
0.0人 |
0.0人 |
| 27年度6月補正後予算額 |
178,337千円 |
9,318千円 |
187,655千円 |
1.2人 |
0.0人 |
0.0人 |
事業費
要求額:290,989千円 (前年度予算額 178,337千円) 財源:国8/10、単県
事業内容
事業概要
国史跡青谷上寺地遺跡を保存・整備・活用するため、史跡指定地を平成20年度から10ヵ年かけて公有化する。
また、公有化した史跡指定地を関係機関と連携して維持管理及び活用方策を検討する。
事業内容及び所要経費、積算内訳
(単位:千円)
| 事業内容 | 所要経費 | うち、国庫補助額
(補助率 8/10) | うち県費 |
| 用地調査委託費・標準事務費 | (3,199)
5,684 | (2,298)
4,294 | (901)
1,390 |
| 維持管理費・交付金 | (10,965)
12,166 |
0 | (10,965)
12,166 |
| 土地購入費 | (46,056)
70,567 | (36,844)
48,122 | (9,212)
22,445 |
| 建物等補償費 | (118,117)
202,572 | (94,493)
162,056 | (23,624)
40,516 |
| 合計 | (178,337)
290,989 | (133,635)
214,472 | (44,702)
76,517 |
※( )内は前年度予算額
現状
青谷上寺地遺跡は、出土遺物の豊富さ、保存状態の良さにより「地下の弥生博物館」とも呼ばれている。平成20年3月28日には、国の史跡に指定された。(139,875.13平方メートル)
- 史跡を「単に後世に残す」のではなく、「積極的に活用しながら残す」ため、平成21年6月に整備活用基本計画を策定。
- 国史跡追加指定(平成22年8月5日3,217.88平方メートル)官報告示
- 国史跡追加指定(平成23年9月21日2,090平方メートル)官報告示
- 国史跡追加指定(平成25年10月17日370.24平方メートル)官報告示
- 国史跡追加指定(平成26年10月6日579.74平方メートル)官報告示
- 平成28年度から基本計画の策定を行なう。
公有化の進捗状況
21年度に鳥取市が公有化した土地と一体となって整備を進めるため、20〜22年度には県道より南側を公有化した。(公有化率58%)
23年度は、県道の北側及び青谷中学校の北側の公有化を行った。(公有化率84.5%)
24年度は、県道北側の工場敷地内及び宅地等の公有化を行った。(公有化率92.2%)
25年度は、土地買い上げを希望する地権者なし。
26年度は、土地買い上げを希望する地権者が5名(うち、家屋の移転が伴う地権者は4名)(公有化率94.9%)
27年度は、土地買い上げを希望する地権者が4名(うち、家屋の移転が伴う地権者は3名)いたが、国庫補助不採択となり、不執行。
28年度は、土地買い上げを希望する地権者が10名(うち、家屋の移転が伴う地権者は6名)
史跡指定地及び公有化予定面積
(1)史跡指定地(単位:平方メートル)
| 鳥取県有地 | 87,792.14 |  |
| 鳥取市有地 | 52,484.28 |  |
| 市土地開発公社 | 0 | 21年度鳥取市公有地化済 |
| 民有地 | 5,856.57 |  |
| 史跡指定地合計 | 146,132.99 |  |
(2)公有地化予定面積
| 公有化年度 | 平方メートル | 面積比率 |
| 平成20年度 | 14,499.37 | 18.1% |
| 平成21年度 | 16,448.00 | 20.6% |
| 平成22年度 | 15,448.21 | 19.3% |
| 平成23年度 | 21,136.00 | 26.5% |
| 平成24年度 | 6,104.16 | 7.7% |
| 平成25年度 | 0 | 0% |
| 平成26年度 | 2,124.74 | 2.7% |
| 平成27年度 | 0 | 0% |
| 平成28〜29年度 | 3,863.92 | 4.8% |
| 未指定地 | 252.00 | 0.3% |
| 合計 | 79,876.40 | 100% |
維持管理の概要
青谷上寺地遺跡の公有化した土地の維持管理の一部は、地域のボランティア団体等や個人に委ねることとし、史跡に対する保護意識の普及と、史跡を舞台とした地域活動の活性化を図る。
【青谷上寺地遺跡スーパーボランティア支援事業】
青谷上寺地遺跡を利活用した地域づくりや賑わい創出を目的とした維持管理を行うボランティア団体等に対し、必要な支援を行う。
- 維持管理面積等に応じた交付金の支給
- 県道の両側水田地を予定
- スーパーボランティア対象地以外の敷地は、草刈り業務委託を業者へ発注
前年度との変更点、増減理由
| 事業内容 | 主な変更点 | 増減額 |
| 用地建物調査委託料等 | 建物調査6件 | 3,182 |
| 維持管理委託料・交付金 | 面積増等 | 504 |
| 土地購入費 | 公有化する土地10件 | 24,511 |
| 建物等補償費 | 移転補償物件6件 | 84,455 |
| 合計 |  | 112,652 |
※土地買取にかかる国庫補助基準額について
平成27年度に文化庁から、国庫補助基準とする土地買取単価について、全国的な土地価格の低下がある中で見直すよう指示があった。
土地単価の見直しに当っては、県で長期間に渡る土地買取の実績が無いため、青谷町における鳥取市の固定資産税評価額の推移から、補助基準単価を算定した。
宅地:平成20年時に100%に比べ、平成27年時は81.5%
田 :平成20年時から変わりなし
→これにより、国庫補助基準額を下のとおりとした。
宅地:24,800円(30,500円×81.5%)
田 :10,900円(変更無し)
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
国史跡青谷上寺地遺跡を保存・整備・活用するため、史跡指定地を平成20年度から10ヵ年かけて公有化する。
平成28年度は公有化9年目。史跡指定地(民有地)の公有化率は26年度までで約95%達成見込み。
平成27年度は国庫補助不採択のため、公有地化不執行。
公有化した土地については、地元の団体と連携しながら草刈等の維持管理及び土地の活用を実施した。(スーパーボランティア事業)
これまでの取組に対する評価
公有化については、概ね順調に進んでいるが、残された土地はほとんどが現に居住する宅地所有者であり、移転先が見つからないことから買上希望者がいなかった。
平成25年度からは鳥取市が青谷町内の市有地を青谷上寺地遺跡内の地権者に土地売買をする方針をとったため、家屋移転が促進された。
平成24年度からスーパーボランティア事業を実施、今年度も青谷町内のNPO団体や企業が担い、史跡を舞台とした地域活動の活性化につとめた。
要求額の財源内訳(単位:千円)
| 区分 |
事業費 |
財源内訳 |
| 国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
| 前年度予算 |
178,337 |
133,635 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
44,702 |
| 要求額 |
290,989 |
214,472 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
76,517 |