1 事業概要
警察安全相談に的確に対応するため、警察本部及び4警察署に警察安全相談員を配置し、相談体制の充実強化を図る。
2 警察安全相談員(非常勤職員)の業務
・相談受理、防犯措置の教示
・関係機関への照会、引き継ぎ
・相談者、関係者に対する措置結果の連絡
・警察安全相談システムへ相談内容等を登録 等
3 平成26年8月末における相談内容の特徴
(1)相談件数は、平成16年度をピークに減少傾向にあったが、平成22年2月に警察庁が全件記録化を指示して以降、増加している。
区分 | 相談件数(前年同月末との差) |
平成23年8月末 | 6,707件(+ 229件) |
平成24年8月末 | 7,780件(+1,073件) |
平成25年8月末 | 8,839件(+1,059件) |
平成26年8月末 | 9,176件(+ 337件) |
平成27年8月末 | 10,379件(+1,203件) |
(2)前年同期との比較
ア 増加した相談(主なもの)
刑事事件関係 +511件
家庭問題等 +234件
ハイテク関係 +232件
イ 減少した相談(主なもの)
(3)相談件数の状況
区分 | 生活安全 | 刑事 | その他 | 計 |
H16年 | 5,699件 | 5,696件 | 976件 | 12,371件 |
H17年 | 6,347件 | 3,553件 | 1,085件 | 10,985件 |
H18年 | 6,739件 | 2,434件 | 1,155件 | 10,328件 |
H19年 | 6,773件 | 1,766件 | 1,457件 | 9,996件 |
H20年 | 6,461件 | 1,367件 | 1,166件 | 8,994件 |
H21年 | 5,668件 | 1,258件 | 1,050件 | 7,976件 |
H22年 | 6,970件 | 1,358件 | 1,579件 | 9,907件 |
H23年 | 6,724件 | 1,549件 | 1,830件 | 10,103件 |
H24年 | 8,032件 | 1,701件 | 2,000件 | 11,733件 |
H25年 | 8,306件 | 2,772件 | 2,019件 | 13,097件 |
H26年 | 8,350件 | 3,244件 | 2,105件 | 13,699件 |
H27(8月迄) | 6,555件 | 2,504件 | 1,320件 | 10,379件 |
4 相談員配置状況
(1)現在配置
(単位:名)
区分 | 警察本部 | 鳥取署 | 倉吉署 | 米子署 | 境港署 | 計 |
人員 | 1 | 3 | 2 | 2 | 1 | 9 |
(単位:名)
区分 | 警察本部 | 鳥取署 | 倉吉署 | 米子署 | 境港署 | 計 |
人員 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 9 |
※警察本部は生活安全企画課へ配置
(3)配置変更理由
警察本部生活安全企画課では、警察総合相談室を設置し、面接による相談のほか、県内から発信される全ての総合相談電話「#9110」による相談電話を受理している。
県内で発信される全ての「#9110」の相談電話が、警察総合相談室に直接繋がり、原則として、一旦受理した電話は他に転送することなく、最初に受理した職員が最後まで応対することから、職員一人当たりの負担を分散することが困難となっている。
「#9110」を受理する相談電話は2台(2回線)あるが、2台が相談受理中であれば、次の相談者は回線が空くのを待つ状態となっており、現実に、非常勤職員だけでなく、他の警察官の2名が相談受理する状態が頻繁に発生している。
また、非常勤職員は、勤務日数が月17日であることから、生活安全企画課等の1人体制の所属では、非常勤職員の不在時には、周囲の警察官が通常業務に優先して相談電話に対応する必要があり、通常業務の処理に支障が生じている。
このことから、負担実態を勘案し、非常勤職員である警察安全相談員の配置を見直すこととし、生活安全企画課の1人を2人に、また、鳥取署の3人を2人に変更し、警察安全相談への適切な対応を確保しようとするもの。
5 所要経費
非常勤職員9名分の人件費 19,631千円(19,572千円)
研修会旅費 25千円(18千円)
6 その他
警察庁の全件記録化指示以降、相談件数は前年と比較して増加しており、引き続き、9名の非常勤職員を配置して警察安全相談への適切な対応を確保する必要がある。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<政策目標>
社会情勢や国民の権利意識の変化などで急増した警察安全相談に対応するため、警察安全相談員による相談体制を確保する。
<取組>
(1)警察本部、警察署において受理(面談、電話、メール等)した警察安全相談の内容は、警察安全相談システムを運用し、関係部署で情報の共有化を図っている。
(2)警察安全相談員を配置(計9名)し、相談受理体制を強化している。(警察本部1名、鳥取署3名、倉吉署2名、米子署2名、境港署1名)
(3)警察安全相談員を配置していない警察署においては、警察官が対応している。
(4)相談内容に対する継続指導等は、主に警察官が対応している。
(5)多岐にわたる相談に的確に対応するため、警察安全相談員を対象に研修会を開催している。
これまでの取組に対する評価
<自己分析>
相談は、ストーカーやDV等、人身の安全に関することから日常生活のトラブルまで幅広い。個々の相談に的確に対応することが要求されるが、相談員の配置により、県民の相談に的確に対応することができた。
相談件数は平成16年をピークに減少していたが、平成22年から増加している。相談内容が複雑・専門化し、特に人身安全に関する相談は、継続して対応することが必要である。相談件数が増加傾向にあることから、現状の相談体制の見直しを検討しつつ、適正な相談業務を行う必要がある。
○相談件数
・H16年12,371件
・H17年10,985件
・H18年10,328件
・H19年 9,996件
・H20年 8,994件
・H21年 7,976件
・H22年 9,907件
・H23年10,103件
・H24年11,733件
・H25年13,097件
・H26年13,699件