1 事業概要
競技力向上を図り、全国や世界の舞台で活躍する優秀な選手を輩出することにより、県民に夢や希望を与え、更なる郷土愛を育むとともに県勢の活性化に寄与する。国体においては、昨年度38位。今年度は40位と順位こそ下がったが、現行の得点方式になって初めて2年連続での300点越えとなった。この成績を継続するために、一層のスポーツ振興と強化を図る。
また、2020年東京オリンピック開催を契機に次世代の選手、指導者等を強化することで、世界で活躍する鳥取県ゆかりのスポーツ選手(指導者)を育成することを目指す。このことを目的に、各競技団体等が実施主体となって行う選手強化活動への補助事業である。なお、本事業の業務は県体育協会に委託する。
2 一般要求査定結果
(1)中学生選抜選手育成・強化 10,255千円 → 6,708千円
謝金(部活特勤相当額) 1,314千円 → ゼロ査定
(2)県外優秀選手支援事業(新規) 2,614千円 → ゼロ査定
(3)指導者の育成 5,924千円 → 4,719千円
(4)国体等強化備品整備 49,373千円 → 31,590千円
(5)強化練習用消耗品等対策 19,264千円 → 18,064千円
(6)公認指導者資格取得・更新補助(新規)1,125千円 → ゼロ査定
3 調整要求内容と調整要求理由
(1)−1 中学生選抜選手育成・強化 :要求額1,135千円
・旅費を鳥取〜岡山から倉吉〜松江に見直しての要求
10,255千円 → 7,843千円
→選抜選手の育成・強化には、当然ながら県内での練習は大切であるが、県外へ遠征し他県の中学校と強化練習や強化合宿等を実施し、今あるレベルの力をさらに伸ばす必要がある。
(1)−2 謝金(部活特勤相当額) :要求額1,314千円
→選抜の目的は、県内の中学校から優秀な選手を集め、育成・強化を図ることである。競技によっては、自校の先生では指導がままならず他校の先生の方が専門性に優れ、選手を育成・強化することができる。
(2)県外優秀選手支援事業(新規) :制度要求
・平成29年度事業として認めていただきたい。
→この事業は、金銭的に支援を行うことによって、県外から 優秀な選手を受け入れやすくするものである。優秀な選手を受け入れその選手たちが活躍することで、他の選手達の競技力も向上し、スポーツを通して学校の魅力が高まることも期待される。また、優秀な指導者のもと、切磋琢磨することで学校のみならず鳥取県の競技力向上につながるものと考える。なお、今年度は、受験日程と予算編成上の関係から周知が図れないため、平成29年度からの事業開始としたい。
※対象学校他
| 対象部 | 指導者 | 主な実績 |
八頭高校 | 剣道部 | 二子石晶 | H27県総体個人1、3、4位団体2位 |
鳥取中央育英高校 | 陸上部 | 岡本亘
永代浩孝 | 過去に国体、総体、個人入賞多数。 |
境高校 | サッカー部 | 廣川雄一
山崎邦夫 | H24、25県総体2位 |
(3)指導者の育成 (指導者派遣) : 要求額201千円
・ 「トライアスロン」競技1種目の追加を要求する。
→28年度岩手国体より正式種目となる「トライアスロン」競技は、国体で入賞が期待される選手や今後各種大会で活躍が期待できる選手が数名いる。これらの選手の競技力をさらに向上させるためには、指導者の指導力向上が不可欠である。
○岩手国体入賞期待選手
種別 | 氏名 | H27主な成績 |
成年男子 | 岩本 敏 | アジア選手権U19代表 27位 |
成年女子 | 永田 美優 | さざしまトライアスロン 5位 |
(4)国体等強化備品整備 要求額:馬4,000千円
:その他備品 13,779千円
・馬はレンタルではなくて備品としての購入を要求する
→今回の馬の購入要求額は4,000千円。レンタルすると年間に1,750千円かかる。購入予定の馬は、5年間は中国ブロック大会や国体等の大会に出場予定であり、長いスパンでみると購入の方が、安価である。
※5年間のランニングコスト対照表(購入とレンタルの場合)単位:千円
| 購入の場合(1) | レンタルの場合(2) | 飼料代(3) |
28年度 | 4,000 | 1,750 | 1,200 |
29年度 | | 1,750 | 1,200 |
30年度 | 1,750 | 1,200 |
31年度 | 1,750 | 1,200 |
32年度 | 1,750 | 1,200 |
合計 | 4,000 | 8,750 | 6,000 |
総計 | 10,000(1)+(3) | 14,500(2)+(3) | |
・3(新開発の備品)について
→3(新開発の備品)については、各競技団体ともさらなる競技力向上や国体の得点獲得や総合成績のアップに直結する備品である。
※3(新開発の備品)
カヌー | パドリングマシン、カヤックシングル艇、 カナディアンシングル艇 |
軟式野球 | ピッチングマシン |
セーリング | 420級ヨット |
自転車 | パワーマックス、トラックレーサー完成車(中距離用) |
弓道 | 弓 |
(5)強化練習用消耗品等対策 :要求額1,200千円
→ 馬の購入にしてもレンタルにしても馬の飼料代は、必要となる。馬の飼料代1,200千円を個人で支払うには、あまりにも負担が大きすぎるために、要求をする。
(6)公認指導者資格取得・更新補助(新規) :要求額1,125千円
→今回の要求では、新規の方のみならず既に自費で取得された方も、更新の対象となることから、要求をする。また、各競技団体からも取得・更新に対して支援を求める声もあがっている。
(7)一般職非常勤職員(新規) :要求額2,511千円
競技力向上に係る事務のうち、補助金に係る交付決定、国体に係る監督等の派遣依頼、国体等表彰に係る案内等の文書事務を担当する非常勤職員を1名配置する。
4 調整要求額
項目 | 要求額 (単位:千円) |
(1)−1 中学生選抜選手育成・強化費 | 1,135 |
−2 謝金(部活特勤相当額) | 1,314 |
(2)県外優秀選手支援事業(新規) | 制度要求 (0) |
(3)指導者の育成 | 201 |
(4)国体等強化備品整備 | 17,779 |
(5)強化練習用消耗品等対策 | 1,200 |
(6)公認指導者資格取得・更新補助(新規) | 1,125 |
(7)一般職非常勤職員(新規) | 2,511 |
合計 | 25,213 |
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
【ここ5年間の国体成績】
H27和歌山国体 40位 少年220.0点 成年102.5点 (322.5)
H26長崎国体 38位 少年238.0点 成年152.0点 (390.0)
H25東京国体 45位 少年151.5点 成年 68.5点 (220.0)
H24岐阜国体 44位 少年177.5点 成年 83.0点 (260.5)
H23山口国体 44位 少年142.0点 成年 86.0点 (228.0)
これまでの取組に対する評価
・ここ2年間国体における好成績は、ジュニア期からの強化や備品整 備等環境整備をしてきたことが大きい。今後とも、ジュニア期からの 育成・強化や環境整備の充実等を図っていきたい。