○平成21年度より、新型インフルエンザ対応のため、BCP専門員を配置し、普及啓発活動を行ってきた。
○平成23年度の東日本大震災以降、BCP(事業継続計画)への注目が高まり、取引先等による策定要請や国土交通省によるBCP認定(入札時の加点)といった動きが出てきている。更に、首都直下型地震や南海トラフ巨大地震の発生が懸念される中で、BCPの見直しや生産拠点のリスク分散といった動きが加速している。
○こうした背景のもと、災害時の業務継続のみならず、平常時の社会的信用力の強化や取引の確保・経営基盤の維持といった観点からも、県内企業のBCP策定を強力に推進していく必要がある。
○さらにこのたびの熊本地震の発生のほか、隣県の岡山県では三菱自動車の燃費データ不正問題など全く想定外の案件により、県内企業の操業停止や雇用不安が生じている。このように天災に限らず、可能な限りの事態を想定した対応をあらかじめ準備しておくBCPは、都市機能の早期復旧、地域経済及び安定雇用のためにその重要性がかつてなく高まっている。これを機に県内中小企業の策定機運醸成と図る必要がある。
東日本大震災を踏まえて平成24年度に鳥取県中小企業BCP策定戦略を策定した。今回の熊本地震を契機に、県内中小企業への働きかけを強化し、BCP策定を加速度的に進める。
【鳥取県中小企業BCP策定戦略】
◎全体目標:5年間(H25年からH29年)で150社
(従業員30人以上の中小企業の30%を目安に定めたもの)
※従業員30人以上の中小企業472社×30%=150社
⇒平成27年度末の進ちょく・・・72社/150社(48%)
◎現状、過去3年間では年平均20社程度の実績であるため、残り2年間で78件の策定目標は、達成が困難な状況。
↓
◎H28,29で各40社程度(H27比で倍増)を目標とし、目標達成を目指す。
(1)BCP策定ワークショップ(拡充)
要求額:1,647千円
H24年度に業種別BCPモデルを策定した次の業種について、モデルを活用したワークショップを開催し、集合研修方式で短期集中的にBCP策定に取り組む企業の増加を図る。
<対象>食品加工、金属・機械、建設、卸・小売、運輸、電気機械
H28当初 | 要求内容 |
2回(2業種)開催
(1回当たり3時間×3回) | 4回(4業種)開催
(1回当たり3時間×4回) |
(2)個別策定支援補助金(拡充)
要求額:2,250千円
専門家活用による個別策定支援を希望する企業に対して、その経費を補助。また、既にBCPを策定している企業について、BCPの見直し、改善が必要な場合にそのブラッシュアップにかかる経費を補助。
H28当初 | 要求内容 |
新規策定に当たり補助上限15万円
(補助率1/2) | 15社想定 | 新規策定に当たり補助上限15万円
(補助率1/2)
ただし、ブラッシュアップ支援も対象とする。 | 30社想定 |
要求額:3,897円
(1)BCP策定ワークショップ 1,647千円
(2)個別策定支援補助金 2,250千円
(単位:千円)
事業名 | 現計
予算額 | 補正
要求額 | 計 | 補正要求額の財源内訳 |
国庫 | その他 | 県費 |
鳥取県中小企業BCP(事業継続計画)策定支援事業 | 5,562 | 3,897 | 9,459 | | | 3,897 |