現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成28年度予算 の 商工労働部の中高年者就業支援事業
平成28年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:労働費 項:労政費 目:労政総務費
事業名:

中高年者就業支援事業

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商工労働部 就業支援課 就業支援担当  

電話番号:0857-26-7225  E-mail:zaisei@pref.tottori.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
28年度当初予算要求額 74,150千円 2,339千円 76,489千円 0.3人 0.0人 0.0人
27年度6月補正後予算額 52,016千円 2,330千円 54,346千円 0.3人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:74,150千円  (前年度予算額 52,016千円)  財源:単県 

事業内容

1 事業概要

「ミドル・シニア仕事ぷらざ」を県内3か所に設置し、就業支援員を配置して、ハローワークでの支援だけでは就職が難しい概ね40歳以上の求職者に対して、マンツーマンによる職業相談、職業紹介等きめ細かな支援を行うとともに、求職者と企業の双方のニーズに合わせて職場開拓やマッチングを行うことにより、中高年齢者の就業を総合的に支援する。

    また、人口減少と高齢化が進行する中、社会の活力を維持していくためには、高齢者を含む県民総活躍のための雇用を実現していくことが必要であり、働く意欲のある高齢者の雇用を促進するため、「ミドル・シニア仕事ぷらざ」における高齢者の就業支援機能の充実を図るとともに、企業における高齢者活用に向けた取組を支援する

2 事業の背景・必要性

(1)中高年者の就業状況
経済雇用情勢は回復基調にあるが、企業が若い人材を求める傾向が強い中、中高年者の方は年齢が上がるほど再就職に結びつかないケースが多い。

※ハローワークにおける就職率
〔平成26年度〕33.4%
→うち55〜59歳32.2%、60〜64歳29.4%、65歳以上17.3%

(2)高齢者雇用促進の必要性
  • 元気な高齢者が増え、仕事をしていないが就業を希望する方が多数存在しており、これらの方々のニーズに対応していくことが健康長寿を推進する上でも必要。
  • 建設、介護サービス、商品販売、飲食接客サービスといった業種では、求人数に対して求職者数が大幅に下回るミスマッチ状況にある
    ⇒これらの人材不足の企業の中には、豊富な経験や対人能力を有する高齢者の雇用を行うところもあり、ワークシェアリングなど働き方の工夫を普及することにより、高齢者雇用を行う企業の増加が期待される。

※仕事をしていないが就業を希望する人(平成24年就業構造基本調査より)
〔平成24年度〕
65〜69歳3,700人、70〜74歳2,300人、75歳以上1,700人

(3)高齢者雇用の促進と人手不足企業における人材確保
  • 「ミドル・シニア仕事ぷらざ」においては、求職者と企業の双方のニーズに合ったマッチングを行うことにより、非常に高い就職率となっている。
  • 「ミドル・シニア仕事ぷらざ」による高齢求職者への支援機能を充実させることで、高齢者雇用の促進と人手不足の企業における人材確保につなげていくことが可能となる。

9月議会 銀杏議員一般質問 知事答弁
「今後の高齢者雇用の方向性」
  • これから(高齢者の)人材を活用していくという意味で体制づくりを進めていきたいと思います。
  • 「ミドル・シニアぷらざ」これも利用者の方々や現場の意見も聞いて拡充のあり方を検討してみたいと思います

※ミドル・シニア仕事ぷらざにおける就職率
〔平成26年度〕79.4%
→うち55〜64歳72.4%、65歳以上66.9%(ハローワーク17.3%)

※新規求職者数、就職決定者数、就職率の推移
(単位:人・%)
年度
新規求職者数(A)
就職決定者数(B)
就職率(B/A)
全体
うち65歳以上
全体
うち65歳以上
全体
うち65歳以上
H23
1,190
 74
  608
23
51.1
31.1
H24
1,341
 88
  834
45
62.2
51.1
H25
1,432
112
  958
62
66.9
55.4
H26
1,477
124
1,172
83
79.4
66.9

    ※ミドル・シニア仕事ぷらざの就職決定者(65歳以上:83人)に係る産業別内訳(平成26年度)
    1. 宿泊業・飲食サービス業(18人:21.7%)
    2. 医療・福祉(14人:16.9%)
    3. 卸売・小売業、その他サービス業(清掃等)(各11人:13.3%)

3 事業内容

(1)「ミドル・シニア仕事ぷらざ」の設置 「ミドル・シニア仕事ぷらざ」を設置して、中高年者を対象として就業に向けた相談、職業紹介等の支援を行う。

1.設置概要
名称ミドル・シニア仕事
ぷらざ鳥取
ミドル・シニア仕事
ぷらざ倉吉
ミドル・シニア仕事
ぷらざ米子
場所鳥取市若桜町31
カナイビル1階
倉吉市伊木213-11
木アパート1階
米子市末広町311
イオン米子駅前店4階
利用
時間
午前10時から午後6時まで
(土曜・日曜・祝日・年末年始は休み)

2.業務内容
  • 求職者への支援(就職相談、職業訓練に関する助言・情報提供)
  • 求人開拓(求人情報の収集、求人登録)
  • 職業紹介(就職先企業とのマッチング、定着指導)
3.事業実績
求職者の希望に応じて、ハローワークの求人情報や職場開拓を行って独自に収集した求人情報をもとに企業とのマッチングを行い、就職に向けたきめ細やかな支援を実施新規求職者数、就職決定者数ともに年々増加している。
【新規求職者数】
  • 平成22年度に比べ、26年度は2.3倍、27年度(推計)は2.4倍(H22:581人→H26:1,477人→H27:1,614人)
  
【就職決定者数】
  • 平成22年度に比べ、26年度は2.5倍、27年度(推計)は2.8倍(H22:503人→H26:1,172人→H27:1,228人)
  
(2)高齢者の就業支援機能の拡充に向けた取組
<28年度新規
  • 新規求職者数、就職決定者数とも増加傾向にあり、就職率も高い実績(26年度:79.4%)を挙げている。このような状況に対応し、きめ細やかな支援を継続していくためには、引き続き27年度と同じ職員体制を維持することが必要
  • 高齢者雇用を促進するためには、働く意欲のある高齢者に対して「ミドル・シニア仕事ぷらざ」の活用を働きかけて利用者の増加を図るとともに、高齢者に適した職場開拓を行い、高齢者の特性を考慮した寄り添い型の就労支援を行う必要がある。
  • そのための専任職員(高齢者就労支援コーディネーター)を各地区に1名ずつ配置し、求職者への支援のほか、就職に向けた意識付けを行うためのセミナーや企業における高齢者活用を推進するセミナーの開催を行う

※地方創生総合戦略KPI
 ミドル・シニア仕事ぷらざにおける65歳以上の就職者数
 83人 (H26)→200人 (H31)

1.高齢者就労支援コーディネーターの配置≪新規≫
  • 高齢者の活用が期待できる職場開拓と潜在的求職者の掘り起こしを行う専任の支援員が必要
    区分
    25年度
    26年度
    27年度
    28年度
    鳥取支援員3名
    求人開拓員3名
    支援員6名
    養成支援員1名
    支援員4名支援員4名
    高齢者就労支援コーディネーター1名
    倉吉支援員2名支援員2名
    養成支援員1名
    支援員3名支援員3名
    高齢者就労支援コーディネーター1名
    米子支援員4名支援員2名支援員3名支援員3名
    高齢者就労支援コーディネーター1名
    合計12名12名10名13名

2.「ミドル・シニア仕事ぷらざ倉吉」の移転≪臨時≫
  • 職員配置の見直しにより、倉吉は現在の事務所では必要なスペースの確保が困難なため、移転を行う。
  • 移転に当たっては、利用者の利便性向上を図るため、現在「くらよし若者仕事ぷらざ」及び「レディーズ仕事ぷらざ倉吉」が入居しているパープルタウン内を移転先とし、移転に必要な工事等を行う

3.高齢者の再就職を支援するセミナーの開催≪新規≫
  • 就労を希望される高齢者にあっては、働く意欲がある一方で、加齢による気力や体力の低下、離職後の期間が長期にわたるなどにより、仕事に対する責任感や気持ちの柔軟性などが十分でないケースもある
  • 就業に向けた支援に際して、事前に就職に当たっての心構えを身に付けるとともに、ブランクに伴う不安感を解消することが必要であるため、就職活動に向けた意識や技能の向上を支援するためのセミナーを開催する。

(3)雇用のミスマッチの解消に向けた研修≪継続≫
  • 正規雇用1万人チャレンジ計画の実現に向けて、雇用のミスマッチにより人材が不足している業種などで中高年者が有する豊富な経験・能力の活用を推進し、ミスマッチの解消につなげるため、求職者の人材不足業種への正規雇用を目指すモチベーションを高めるための研修会を実施する。
  • 併せて、求職者の正規雇用を目指した企業求人開拓や求職者支援の充実につなげるため、就業支援員のスキルアップ研修を実施する。

(4)高齢者活用のモデル的な取組の推進≪28年度新規
企業における高齢者活用を推進し、70歳までの継続雇用と再雇用を働きかけていくため、高齢者に活躍してもらい、企業の戦力となってもらうためのセミナーを開催し、企業における高齢者雇用に対する意識の醸成を図る

※高齢者活用推進セミナー(東中西部各地区1回、計3回)
内容:講演(高齢者雇用の先進企業経営者等)、事例発表(企業担当者、就職者)

4 事業費

74,150千円
〔内訳〕
  • 「ミドル・シニア仕事ぷらざ」業務運営委託料 68,775千円
  • 倉吉の事務所移転に伴う工事請負費      2,322千円
  • 倉吉の事務所移転に伴う賃借料・電気料    3,053千円
    (「ミドル・シニア仕事ぷらざ」「レディーズ仕事ぷらざ」「若者サポートステーション相談スペース」の3か所分を県で一括して賃借)

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

<政策目標>
 高齢者等就職困難者の就職率を前年以上とする。

<これまでの取組>
 H23年度:51.1%=就職者計/相談者計= 608人/1,190人
 H24年度:62.2%=就職者計/相談者計= 834人/1,341人
 H25年度:66.9%=就職者計/相談者計= 958人/1,432人
 H26年度:79.4%=就職者計/相談者計=1,172人/1,477人

○より充実した就業支援を行うため、民間のノウハウやネットワークを活用できるよう、平成23年度から民間職業紹介事業者に業務を委託

これまでの取組に対する評価

○求職者の希望に応じて、ハローワークの求人情報や職場開拓を行って独自に収集した求人情報をもとに企業とのマッチングを行い、就職に向けたきめ細やかな支援を実施することにより、毎年度、就職者数・就職決定率を向上させるという目覚ましい成果を挙げている。




要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 52,016 0 0 0 0 0 0 0 52,016
要求額 74,150 0 0 0 0 0 0 0 74,150