これまでの取組と成果
これまでの取組状況
○被害農家からの通報等により鳥獣被害発生現場に出動し、加害獣の特定、侵入経路の特定等の状況把握を行い、効果的な対策を提案。
・平成26年度出動回数 138回
・平成27年度出動回数 242回
・平成28年度出動回数 216回(9月末現在)
○実施隊員全員が平成26年度に狩猟免許を取得したことから、平成27年度においては、隊員それぞれの派遣元の町から従事者証の交付を受け、一定の条件を満たした場合に実施隊が罠を設置し、被害農家の苦情に対して速やかに対応。
・平成27年度捕獲実績 イノシシ28頭、アナグマ6頭
・平成28年度捕獲実績 イノシシ43頭、アナグマ及びタヌキ16頭
(9月末現在)
○侵入防止柵の設置を行う地区において、より効果を高めるため、設置位置、設置作業指導だけではなく、事前研修として、加害鳥獣の特性、侵入防止柵の特性等の研修会を開催し、地域住民が一体となった取り組みを推進。
・平成26年度実績 9地区
・平成27年度実績 7地区
・平成28年度実績 12地区
○センサーカメラを活用し、イノシシ、シカ等の生息状況調査(定点5ヶ所)を実施するとともに、ITC機器を活用した捕獲罠との組み合わせにより捕獲技術の向上研修を開催。
これまでの取組に対する評価
○通報等を受けたら速やかに現場に出動し対応できる体制は鳥獣被害対策を進める上では重要であり、出動回数は年々増加しており、実施隊の活動が評価されていることの現れと考えられる。
○一定の条件を満たした場合に実施隊員が捕獲を行っているが、家庭菜園等で発生しているアナグマ等の小・中型獣の捕獲要望が増加しており、速やかな対応により被害防止だけではなく、被害農家の心理的不安を軽減している。
○侵入防止柵の設置要望がある地域において、加害鳥獣の生態等を含めた研修を行うことにより、地域住民の知識だけに留まらず、営農意欲の向上に繋がった事例もあり、地域の活性化にも影響を与えている。
○実施隊員については、活動に必要なスキルとして鳥獣被害対策に関する知識や技術は当然であるが、土地勘や地域住民との信頼関係等も重要であり、どちらも一朝一夕で築かれるものではない。また、活動を継続していくために組織のあり方を関係機関で検討しているが、組織のあり方より、人材の確保・育成を優先することとなった。