現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成29年度予算 の 農林水産部の苗木生産体制強化事業
平成29年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  政策戦略事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:林業費 目:造林費
事業名:

苗木生産体制強化事業

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農林水産部 森林づくり推進課 −  

電話番号:0857-26-7305  E-mail:moridukuri@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
29年度当初予算額 11,672千円 16,691千円 28,363千円 2.1人 0.0人 0.0人
29年度当初予算要求額 11,672千円 16,691千円 28,363千円 2.1人 0.0人 0.0人
28年度当初予算額 12,993千円 26,276千円 39,269千円 3.4人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:11,672千円  (前年度予算額 12,993千円)  財源:国1/2、単県 

政策戦略査定:計上   計上額:11,672千円

事業内容

1 事業概要

将来にわたり安定して優れた造林用苗木の生産を確保するため、生産基盤施設の整備等への支援を行うと共に、苗木需要が回復するまでの一定期間において残苗が発生した場合の苗木生産費を補償などを行うことにより、苗木生産者の経営の安定を図る。

2 事業の背景と目的

(1)背景

    ・スギ、ヒノキの需要減から、中核となる生産者が、平成7年から広葉樹ポット苗生産を導入し経営安定を図ってきたが、近年、両方の需要がさらに落ち込み、生産者の生産意欲の低下が著しくなっている。

    ・この状態が続けば、各苗木生産者は廃業に追い込まれ、本県から生産できる種子供給がストップしてしまう危機的な状況となる。

    ・森林造成には、数十年の長期間を要し、森林造成の成否は苗木そのものの素質に委ねられる部分が大きく、成長、通直性等の優良性はもとより、特に外観からは判断できない遺伝的優良性等については、山林樹苗協同組合等が有する、持続的な苗木生産体系、技術等に頼らざるを得ない状況になってきている。

    (2)目的
    ・苗木生産者の経営安定及び生産体制の確立
    ・優良な種苗の確保による健全で活力ある森林の造成

3 事業内容

(1)生産基盤施設等整備(3,080千円:単県)
 少花粉スギ等の優良品種を通年で植栽可能なコンテナ苗として

安定供給する苗木生産者を支援。

(2)採種園維持管理(県営)(2,758千円:単県)

 精英樹による優良品種、病害虫抵抗性品種により造成した採種穂園の下刈り、薬剤散布等の維持管理を行う。

(3)林業用種子の採取及び精選(1,351千円:単県)
 上記(2)から生産される種子を採取及び精選を行う。

(4)種子精選施設撤去(600千円)(新規:単県)

 種子精選施設について、老朽化が激しく、倒壊する危険がある

ため、撤去することとしたい。

(5)採種園用苗木等購入(350千円)(単県)

 県営採種園造成のための、少花粉苗木等の購入。

(6)残苗補償(2,500千円:国庫・単県)

 苗木生産者の需給調整後に発生した残苗の本数に応じて生産者に苗木廃棄に対する損失を補償する。
・実施主体:鳥取県山林樹苗協同組合
・事業費=販売価格×残苗本数
・国庫事業名:苗木安定供給推進事業
・補助率 国1/2、県1/4

(7)【新規】採穂園造成管理支援(生産者)(333千円:単県)
 少花粉スギ苗等の優良品種にかかる採穂園造成管理経費について苗木生産者を支援。

 ・補助率 県1/2

(8)研究会による継続研究調査(700千円:単県)

 皆伐再造林の推進のため設置された、「鳥取県人工林皆伐再造林研究会」(H25設置)において、森林組合等林業関係機関が連携し、持続的な林業経営を目指して、抵コスト皆伐再造林の技術体系や、品質に優れた品種苗やコンテナ苗、有用広葉樹苗等についての調査・研究を行い、研究会や作業委員会を開催し、話し合い、検討しながら、皆伐再造林の推進を図る。

・研究会、作業委員会の開催

・低密度コンテナ苗植栽地の生長量調査 

・成長及び形質等の優れたスギ品種の開発のための現地調査

等の実施。

・センダン等の早生樹種についての研究の実施。

4 前年度からの変更点

(1)生産基盤施設等整備
「とっとりの森林若返りプロジェクト事業」から移行
(2)採穂園造成管理支援(生産者)
・少花粉品種等の生産量を増加させるため、少花粉スギ品種等採穂園造成管理経費について支援。
・補助率 県1/2
(3)種子精選施設の撤去(H29年度限り)
(4)研究会による継続研究調査
「とっとりの森林若返りプロジェクト事業」から移行

5 予算額

区分
予算額(千円)
備考
国費
県費
県上乗せ
生産基盤施設等整備
(2,035)
(1,250)
3,080
(1,018)
(4,303)
3,080
国1/2
県1/4
(国庫補助対象外の場合
県1/2)
残苗補償
(1,317)
1,666
(0)
(658)
834
(1,975)
2,500
国1/2
県1/4
採種園維持管理(県営)
(0)
(4,248)
2,758
(0)
(4,248)
2,758
採穂園造成管理支援(生産者)【新規】
(0)
(0)
333
(0)
(0)
333
県1/2
種子採取精選
(0)
(1,417)
1,351
(0)
(1,417)
1,351
種子精選施設撤去【新規 単年】
(0)
(0)
600
(0)
(0)
600
採種園苗木等
(0)
(350)
350
(0)
(350)
350
研究会による継続研究調査
(0)
(700)
700
(0)
(700)
700
(3,352)
1,666
(7,965)
9,172
(1,676)
834
(12,993)
11,672

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

1 生産基盤施設等整備
・コンテナ苗生産基盤施設等の整備に対して支援を実施。
2 県営採種穂園の維持管理
・日南町生山の県営採種園の種子採種と管理について、鳥取県山林樹苗協同組合等へ委託して実施。
・下刈り、農薬散布、断幹作業等、採種穂園の維持管理の実施。

これまでの取組に対する評価

1 コンテナ苗生産
・コンテナ苗生産体制の整備が徐々に進んでいる。
2 種子採取
・H18に抵抗性アカマツ(とっとりパワー松)の採種園を造成し、H22から種子供給を実施中。
・H24に抵抗性クロマツの採種園を造成し、H27から種子供給、H29から苗木供給できる見込み。苗木生産者は少量でも早期に種子を購入したい意向。
・採種園から生産される種子で毎年、ヒノキ、アカマツ苗木を生産している

工程表との関連

関連する政策内容

森林整備の推進

関連する政策目標

造林事業、合板・製材生産性強化対策事業等の適正な執行管理による間伐面積の確保等森林整備の推進

財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 12,993 3,352 0 0 0 0 0 0 9,641
要求額 11,672 1,666 0 0 0 0 0 0 10,006

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 11,672 1,666 0 0 0 0 0 0 10,006
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0