【本事業のフロー】
(1)放流技術の改良(H28〜32年:予定5ヵ年)
(目的)放流後の肥満度の低下の軽減、生残(回収)率の向上。
(内容)放流後の海況(穏やかな季節)や餌料生物量の多い環境(藻場転石域)への放流と放流初期の追跡調査(潜水調査・刺網調査等)放流後に潜水調査で捕獲した種苗(左)と種苗が摂餌していたエビ類(右)
(2)回収率、費用対効果等の検討(H28〜32年:予定5ヵ年)
(目的)回収率の把握と費用対効果の算定
(内容)耳石による年齢(放流年)査定、試験放流魚の追跡調査(釣獲調査・潜水調査等)、漁獲物調査(市場調査)等。
(3)単価向上技術の開発と普及(H28〜30年:予定3ヵ年)
(目的)活魚出荷率の向上、付加価値の向上
(内容)エアー抜き等技術開発と普及による活魚出荷率の向上、脂肪含有量測定による付加価値向上(ブランド化)など
市場にて活魚で出荷されるキジハタ
【キジハタ種苗放流(栽培漁業)の取り組み体制】
平成27年5月に「キジハタ栽培漁業推進協議会」を発足し、放流計画を立てている。また、県栽培漁業センター主催で平成23年から年1回、これまで計6回、2月〜3月に栽培漁業協会、県内漁協、キジハタ漁業者、県市町水産担当者とキジハタ勉強会を開催し、調査結果等の情報を共有している。