1 電子計算組織運営費【OSSシステムに係るMPN接続環境整備費用】
OSS(ワンストップサービス)システムは、自動車保管場所証明等に係る自動車保有手続を、一度の電子申請により保管場所申請(警察署)から、自動車登録(運輸支局)、自動車関連の納税(県税、国税)、自動車検査証の発行(運輸支局)までの自動車登録に関する全ての申請手続を完了することができるシステムであり、導入により申請者の費用負担等の軽減を図ろうとするものである。
(1)要求内容
OSS(ワンストップサービス)システムに係る自動車保管場所証明手数料等の支払いをネットワーク上で行うため、MPN(マルチペイメントネットワーク)に接続する環境整備を行う。
(2)要求額
委託料 3,802千円
2 鳥取県警察WANシステム運営費【トリピーネットパソコン及び管理用サーバ等賃借料】
現在、鳥取県警察で使用しているトリピーネットパソコン(事務用ノート型電子計算機)等は、平成29年12月31日をもってリース期間満了となり、ファイル共有サーバも平成30年3月31日をもってリース期間満了となる。
これら平成29年度中にリース期間満了となる機器を更新し、OS等最新のソフトウェアを導入することにより、情報セキュリティ対策を強化する。
併せて、仮想統合サーバの導入により、更新対象のサーバ等機器を統合・集約し、以降、継続的に警察情報システムの運営費削減を推進する。
(1)要求内容
一般段階査定において、「枠内標準事務費で対応」とされたことから、枠外標準事務費の調整要求を行う。
(2)要求額
・枠外標準事務費 42,313千円
・整備台数1,321台
・所要経費(単位:千円)
区分 | 所要額 |
平成29年度 | 42,313 |
平成30年度 | 169,251 |
平成31年度 | 169,251 |
平成32年度 | 169,251 |
平成33年度 | 169,251 |
平成34年度 | 126,938 |
計 | 846,251 |
(3)要求理由
(ア) 鳥取県の厳しい財政状況に係る標準事務費の節減については、予算編成当初に設定された枠内標準事務費の設定の中で既に応分の負担(△37,100千円)をしている。
(イ) 警察本部の標準事務費の執行率は、過去7年間の決算で94.8パーセントと高く、内容も捜査活動旅費のほか、庁舎等の光熱水費、通信費、機器リース料、機動力確保のための燃料費等が多くを占め、現況以上の節減は不可能であり、確実に警察業務に支障を来す。
(ウ) 標準事務費の推移(単位:千円)
区分 | 予算額 | (うち枠内) | 支出済額 | 執行率 |
H21年度 | 1,737,926 | (1,619,896) | 1,649,408 | 94.9% |
H22年度 | 1,759,535 | (1,619,896) | 1,700,875 | 96.7% |
H23年度 | 1,807,489 | (1,578,159) | 1,705,139 | 94.3% |
H24年度 | 1,763,683 | (1,578,159) | 1,654,342 | 93.8% |
H25年度 | 1,905,018 | (1,577,805) | 1,799,572 | 94.5% |
H26年度 | 1,819,241 | (1,554,734) | 1,763,435 | 96.9% |
H27年度 | 1,827,287 | (1,588,719) | 1,695,387 | 92.8% |
H28年度 | 1,743,374 | (1,545,824) | − | − |
H29年度 | 1,709,377 (課長内示後) | (1,508,704) | − | − |
○ 過去7年間平均支出額 1,709,737千円
○ 過去7年間平均執行率 94.8%
○ 平成29年度の内示後の予算額は、過去の平均支出額を下回っており、この度枠内対応とされた合計金額は60,806千円であり、枠内での吸収は確実に不可能