・本事業は、平成20年度から2年間の予定で国の調査研究事業(国10/10)として開始されたもの。
しかし、平成21年度は国の急な制度変更で補助事業(1/3)となったため、暫定的に県が残りの2/3を負担し、平成20年度とほぼ同じ枠組みで実施。
・平成22年度以降は、それぞれの実態に応じた運用を望む各市町村からの要望も踏まえ、事業主体が市町村となる間接補助形式で実施。
・平成28年度からSSW活用事業SVを配置し、事業実施自治体や県立学校配置のSSWに対するスーパーバイズ体制が整った。
・平成29年度も事業実施市町村が事業の1/3を自己負担する間接補助事業の形式で実施。(予定)
・近年、不登校等問題行動の原因が、児童生徒の心の問題とともに、家庭や地域の中での児童生徒の置かれている環境の問題が複雑に絡み合っているケースがあり、その対応方法や支援策が課題となっているところ。
(例えば、世間から孤立している家庭状況が子どもに心理的不安を与えているケースや、育児放棄や不適切な養育態度の家庭状況におかれている児童生徒のケース等)
・本県には、スクールソーシャルワーカー、社会福祉士、精神保健福祉士を養成する機関がない。そのため配置を計画しても採用できる者がいない、あるいは地域によっては不足している等の理由で事業規模を縮小する市町村もある。また、配置者の内、教員OBが約1/3(10名)を占めている現状もある。
・平成31年度、スクールソーシャルワーカーを県内の全19市町村への配置・拡充に向けて、専門的知見を有する者の育成・配置が求められている。
(1)スクールソーシャルワーカー活用補助金
41,071千円(33,600千円)
○主な業務内容
・問題を抱える児童生徒が置かれた環境への働きかけ
・学校内におけるチーム体制の構築、支援
・ケース会議による個別支援会議の策定
・保護者、教職員等に対する支援・相談・福祉機関情報提供
・教職員等への研修活動(事例研修会)等による指導力向上
○〈補助金の負担割合等〉
〔実施主体〕 市町村
〔補助率〕 市町村が事業費の1/3を負担、2/3を県が負担しその内の1/3を国が補助
参考
(総費用に対する負担の割合:市町村1/3、国2/9、県4/9)
※報酬及び時間数等は事業実施市町村が独自に決定
○事業実施を希望する市町村〈各市町村の内訳〉
事業費総額 61,616千円(補助率2/3)
県費負担額 41,071千円
自治体名
(SSW配置予定人数) | 事業総額(千円) | 間接補助(千円) |
鳥取市
(5) | (6,550)
8,862 | (4,366)
5,908 |
岩美町
(1) | (2,037)
2,125 | (1,358)
1,416 |
八頭町
(1) | (1,800)
1,800 | (1,200)
1,200 |
智頭町
(新規) | (0)
975 | (0)
650 |
若桜町
(新規) | (0)
1,010 | (0)
673 |
倉吉市
(3) | (5,173)
4,561 | (3,449)
3,040 |
湯梨浜町
(2) | (982)
2,106 | (655)
1,404 |
北栄町
(1) | (2,780)
2,425 | (1,854)
1,616 |
琴浦町
(2) | (2,808)
2,808 | (1,872)
1,872 |
米子市
(5) | (7,162)
8,602 | (4,774)
5,734 |
境港市
(1) | (2,031)
2,065 | (1,354)
1,376 |
南部町
(2) | (3,357)
4,657 | (2,238)
3,104 |
伯耆町
(4) | (6,244)
7,145 | (4,163)
4,763 |
大山町
(1) | (2,238)
2,239 | (1,492)
1,492 |
日吉津村
(新規) | (0)
1,800 | (0)
1,200 |
日南町
(2) | (5,600)
5,200 | (3,733)
3,466 |
日野町
(1) | (644)
642 | (429)
428 |
江府町
(2) | (2,794)
2,594 | (1,863)
1,729 |
総 額 | (52,200)
61,616 | (34,800)
41,071 |
(2)連絡協議会の開催(1/3国費活用)260千円(260千円)
○スクールソーシャルワーカーの資質向上や活用、及び事業運営のあり方について協議する。(年2回開催)
○スクールソーシャルワーカー及び市町村等関係機関で構成。
〔対象〕
・スクールソーシャルワーカー、市町村教育委員会担当者
〔開催時期〕
・第1回(6月)
講演(大学教授 等)、活動についての協議
・第2回(11月)
講演(大学教授 等)、年間事業の協議・検証
(3)育成研修の実施(単県) 726千円(726千円)
○スクールソーシャルワーカーの育成と市町村の配置拡充を目的として実施する。
(4)スーパーバイザーの設置 《拡充》 3,956千円
(1/3国費活用)
・スクールソーシャルワーカーの経験や資質に違いが見られることや児童生徒が置かれている環境が複雑で多岐にわたること、新規事業実施自治体へのスーパーバイズの必要があることから、適切な支援や助言ができるスーパーバイザーを配置する。
◇費用の内訳 報酬3,744千円、共済費12千円、旅費200千円
報酬 | 1時間あたり4,500円(2,590円) |
時間 | 週16時間(週12時間)×52週 |
(5)チェックシートWEB版の活用 50千円(30千円)
・平成27年度より試行的に実施しているスクールソーシャルワークのエビデンスに基づいた評価を、WEB版を活用して行い、効果的な業務遂行をめざす。
◎平成28年9月末現在の事業実施自治体(SSW配置人数)
○いじめ・不登校総合対策センター(1※SV)
○高等学校課(5)
○特別支援教育課(3)
○鳥取市教育委員会(5)
○岩美町教育委員会(1)
○八頭町教育委員会(1)
○倉吉市教育委員会(3)
○湯梨浜町教育委員会(1)
○北栄町教育委員会(0)
○琴浦町教育委員会(2)
○米子市教育委員会(2)
○境港市教育委員会(1)
○南部町教育委員会(2)
○伯耆町教育委員会(4)
○大山町教育委員会(1)
○日南町教育委員会(2)
○日野町教育委員会(1)
○江府町教育委員会(2)