1 目的
鳥取県中部地震による風評被害により生じた観光需要の回復を図るため、県内温泉旅館組合等が行う取り組みを支援する。
2 事業内容
県内観光関係団体が風評被害により落ち込んだ観光需要の回復するために取り組む以下の事業に対して支援する。
※各補助事業等を統一的なキャンペーンとするために、「とっトリ年
は鳥取へ」の合言葉を統一的に使用し、各事業間に横ぐしを通
した取組とする。
【要求額】10,000千円
区分 | 内容 |
補助対象事業者 | 県内温泉旅館組合、とっとり・因幡ネットワーク協議会、(一社)鳥取県中部観光推進機構、大山山麓観光推進協議会、日野郡広域交流促進協議会、鳥取県観光施設連絡協議会等 |
補助対象経費 | (1)情報発信経費
・メディアキャラバンや旅行会社に対する商品
造成働きかけに要する旅費等
・メディアや旅行会社の招聘に要する旅費等
(2)イベント経費
・県内外で行うイベント実施に要する経費
(職員人件費は除く)
(3)旅行者満足度向上のための取組に要する
経費(スペシャルなツアー感)
・訪れた旅行者の満足度を高めるための鳥取
ならではの取組
(例:伝統芸能の招聘経費など。なお、土産品
等のモノの支給に要する経費は不可。) |
補助対象期間 | 平成29年4月1日〜12月31日 |
補 助 率 | 対象経費の4分の3 |
補助金上限額 | 1,500千円以内
※広域的な取組みについては3,000千円以内 |
【観光需要回復の取組にあたり観光事業者から聞いた意見】
※12月21日に関西・山陽の旅行会社及び地元観光事業者を参集
して三朝で開催した「とっとりで待っとります応援の集い」の際に
関係者から聞き取り。
- 旅行会社やメディアへの働きかけに要する経費や、造成担当者やメディアを県内に招聘する経費を支援いただきたい。
- 県内イベントの経費支援があれば、例えばイベント期間の延長ができるなど、より多くの観光客に触れる機会が増す。また、外向けとして県外イベン出展に係る支援(出展料等)があればなお良い。
- 旅行会社からは、ツアーで県内にお越しいただいた方の満足度を向上させる”モノ”ではない”コト”によるインセンティブの付加(例えば伝統芸能の披露等)がないかよく聞かれており、そのような旅行者に鳥取ならではのインセンティブを付加するための経費を支援いただけないか。
- 広域的な取り組みについても認めていただきたい。また、その場合、通常よりも上限額が増やすなどしていただければ。
- 「風評被害」というキーワードは、いつまでも使うものではないので、新年度以降は「観光需要回復」など前向きなキーワードで施策に取り組んでいただきたい。
3 背景
地震発生後、県や県内観光団体においてキャラバンやイベント、各種支援策の創設・拡充など早期の取り組みを始めたところ。
しかし地震に伴う風評被害により相次いて発生した宿泊キャンセルは県内全域で44,459人泊(12/1現在)、また県内観光施設の予約キャンセルは17,284人(11/10現在)と観光業界への影響は深刻。
今後も引き続き観光需要回復の取り組みを積極的に取り組んで行く中で、県内観光関係団体が行う事業の経費の一部について支援することにより、さらなる鳥取県への誘客につなげるもの。
4 観光需要回復のための取組
平成28年度内は風評被害対策をスローガンに掲げ、「とっとりで待っとります」国内向け旅行商品造成支援事業及び復興応援バス事業(宿泊6万円/台・日帰り3万円/台)の旅行会社向け支援策のほか、蟹取県ウェルカニキャンペーンを全国展開。
平成29年度は、「とっとり年は鳥取へキャンペーン」を統一的なスローガンに掲げ、本事業を含め以下の事業を一体的に展開することで、幅広いキャンペーン展開を図り、酉年における県内観光需要の回復を図る。
【とっとり年は鳥取キャンペーン事業一覧】
予算規模(29年度当初予算要求ベース):165,172千円
- 観光団体向け観光需要回復支援事業(本事業)
〔29年度当初予算要求額〕10,000千円
⇒観光団体が主体となって行う誘客の取組を支援
- 「ぐるっと山陰」誘客促進事業
〔29年度当初予算要求額〕43,000千円
⇒旅行会社向け団体バス代支援(宿泊ツアー支援)
- 宿泊促進WEB対策事業及び国内航空便利用対策促進事業
〔29年度当初予算要求額〕62,500千円
⇒WEB予約事業者と連携した個人旅行者向け誘客促進
- 観光情報提供事業
〔29年度当初予算要求額〕49,672千円
⇒メディア向け情報発信