1概要
・個人旅行の増加や旅行者の嗜好の多様化により、地元では気づかないが地域の生活文化に魅力を感じたり、楽しむ旅行のスタイルが増えつつある。
・県には認知度の高い観光地(砂丘、三朝温泉、大山など)があり、これらの地域から鳥取県の津々浦々までお客様が観光周遊し、地域の消費喚起と新たな観光循環を起こす「とっとりの旅づくり」に資するため、これまで多くの観光客を受け入れていないエリアを中心とした地域への誘客、地域が有する優れたお宝(観光資源)の観光商品化と周遊の仕組みづくりを行う。
・当該事業の実施過程において、観光事業者のみでなく、地域の多様な担い手が共通の目標、意識を有し、連携、実践することで、誘客や経済効果の享受に繋がる仕組みづくり、基盤づくりを行うことができる。
・実施エリアの市町村と相談したところ、実際の旅行商品に組み込める素材までには至っていない段階と判断され、該当市町村も開発経費の予算化に取り組んできており、来年度の事業継続が必要である。
2 現状(現在までの取組)
【平成27年度】
○地域の選定(日野郡3町(日野・日南・江府)、琴浦町、八頭町・若桜町)、地元説明
○現状把握、地域資源の洗い出し
○GAP調査(内容:各地域の観光資源に対する県外マーケットの認知度、興味度を調査する。)
○他地域の成功事例・商品開発等、旅行市場の現状、表現(デザインやコピー、プロモーション等)の学び
○観光商品化するテーマの検討及び決定(優先性の高い観光素材を用いた企画案を検討)
・日野郡3町:日野郡共通の昼食グルメの開発
・琴浦町:「グルメの町・鳥取のサービスエリア」の定着化
・八頭町・若桜町:若桜鉄道や国道29号線沿線を中心とした観光資源の整備
【平成28年度】
<継続エリア>
・日野郡3町
旅行者に対し訴求力のある日野郡共通ランチの開発。秋ランチの開発及びテスト販売の実施、春以降のランチメニューの開発及びホタルを中心とした旅行商品の開発方針を決定
・琴浦町
山陰道を往来する旅行者の町内誘導と食材の宝庫の特性を活かした串グルメの開発(〜12月)・テスト販売(12/21〜27)、テスト販売結果による点検・改良(1〜3月)、正式販売開始(3月末〜4月)
・八頭町・若桜町
心安らぐ癒やしをテーマに地域食材を活かした「ほっこりスープ」開発に着手・開発(〜2月)、3月テスト販売。
<新規エリア(H28年度から事業実施)>
・吉岡温泉(鳥取市)
温泉館建設をきっかけに、地域の活性化を協議している。山陰道「吉岡温泉IC(仮称)」の整備を踏まえて、周辺地域との連携も必要となる。
この機に、地域の観光資源の再点検や観光客へのおもてなし意識の向上を地域全体で取り組み、観光客誘客につなげるよう地域の研修を実施予定。
あわせて市場の認知や評価の把握調査の実施を予定。
平成29年度事業概要及び必要経費
1 事業概要
<継続エリア>
・ミーティングやワークショップを開催し、専門家を招きアドバイスを受けながら、前年度までに開発した観光素材の改良、バリエーションの追加や磨き上げを行い、正式販売を行う。
・正式販売のためのプロモーション、販促イベントの実施。
<新規エリア(H28年度から事業実施)>
・地域への観光客誘致に関して、地域の課題の洗い出し、地域全体で共有し、その解決策を検討する。
・地域への市場の認知や評価の把握調査の実施
・検討過程において、プロモーションのあり方、市場動向の把握とその戦略などを学習することで、自発的な誘客活動につなげる
2 必要経費
(1)実施地域は、商品の開発や販売およびそれに付随するプロモーションに係る経費や役務を負担する。
(2)鳥取県観光連盟は、各エリア単独では困難なキャンペーンやイベントでの宣伝活動支援や旅行会社向けの商品提案活動を実施。また、ミーティングやワークショップ開催の支援を行う。
(3)地域のワークショップやミーティングへの専門家講師の派遣を鳥取県観光連盟が実施、これに要する経費を鳥取県として支援する。
専門家招聘費用
ワークショップ等1回あたり250千円、1地域あたり4回
@1,080千円×4地域=4,320千円
※専門家とは
フードコーディネーター、デザイナー、プロモーションやコンサルなど