1 現状
(1)少子化に伴い県内私立学校は、生徒数の確保に向け特色のある取組を行っており、その効果として近年は、県外からの生徒も増えてきている。それを積極的に受け入れ学校の特徴を県内外に発信するため、寮の増設等が必要となっている。
【寮の状況】8校中5校が設置済
・鳥取城北高:志学棟(特進用校舎)を校舎の改築事業が終了する平成31年度以降財政状況を見ながら寮に改修予定。
・米子北高:民間の長期宿泊用施設を寮として借りるよう検討中。形式的には、民間と生徒の保護者が契約予定。
・米子松蔭高:県有施設や民間の遊休施設を購入し、寮に改造するよう検討中。
(2)平成28年に発生した鳥取県中部地震による被害を受けた高等学校等が復旧工事を行っているところ。
・私立中・高・大学:
倉吉北高等学校、湯梨浜学園高等学校・中学校、鳥取看護大学、鳥取短期大学
・私立各種学校:
鳥取県自動車学校、鳥取県倉吉自動車学校、鳥取県中央自動車学校、倉吉予備校
2 目的
(1)県外からの生徒の受け入れ体制の整備や県外に流出する可能性のある郡部等の生徒の定着を図るため、大規模修繕等の補助の制度変更を行い、既存校舎等又は新たに取得した既存建物の用途変更に伴う改造事業についての助成を対象とする。
これにより、県外から多様な若者を鳥取県に呼び込むことに加え、現在活躍している相撲、サッカー等スポーツにおいても生徒の確保や更なる人材輩出が期待できる。
(2)平成28年に発生した鳥取県中部地震による被害を受けた学校がその復旧事業に充てるため金融機関等と金銭消費貸借契約を締結し借入れた資金について、円滑な復旧を促進することを目的に利子補給金を交付する。
3 内容
(1)【制度要求】大規模修繕等促進事業補助金の拡充
鳥取県私立高等学校等大規模修繕等促進事業補助金交付要綱について補助対象の拡充を行う。
【拡充内容】
既存校舎等又は新たに取得した既存建物の用途変更に伴う改造事業を補助対象とする。(補助率1/3)
なお、改正の時期については、私学関係団体の要望を踏まえ、対外的に寮の整備への支援を明確に打ち出すため、平成29年度に行うこととする。
(2)私立学校等災害復旧利子補助金
要求額:103千円
(H28年度2月補正予算において債務負担行為を別途設定)
ア 内容:
災害復旧事業に係る金融機関等からの借入利子に対する
助成
イ 対象:
私立の大学、短期大学、高等学校、中学校、各種学校のうち今回借り入れすることが判明した各種学校に係る分
ウ 対象整備事業:
鳥取県私立学校等災害復旧費補助金を活用して実施するもの
エ 利子補助期間:融資を受けた日から10年間
オ 利子補助額: 借入利率又は年1%のいずれか低い額