1 事業目的・背景
鳥取県中部地震の復旧・復興に向けて、行政、民間事業者、地域づくり団体、NPO等により様々な取組が展開された。民間の取組としては、学校給食の提供、高齢世帯の見守り等、行政の動きが間に合っていない場面や行き届かない部分での細やかな被災者サポートが行われた。
復興へ向けたニーズは多岐に渡っており、今後もこのような民間活動を積極的に進めていくことが必要である。
また、地域の元気づくり活動やコミュニティ・絆の強化を図り、震災で受けたマイナスをゼロに戻すのみならず、プラスに転じていく「福興」を加速化させ、震災前より元気な地域づくりを目指す。
2 事業概要
震災からの復興に向けた住民活動・民間活動に対して支援を行う「震災復興活動支援センター(仮称)」を設置する。
(場所:倉吉市)
3 事業内容
「震災復興活動支援センター(仮称)」において、復興に向けた住民活動・民間活動を支援する。
(1)住民・民間活動の伴走支援
・活動団体主体の復興市や復興ウォークなど地域を元気にする
復興活動の事業企画や運営面、活動広報などをサポートする。
(2)復興活動団体と被災者・被災地との連携
・民間活動団体の想いと、被災地域の想いのマッチングを行い、具体の支援活動へと進めていく。
(3)地域コミュニティの維持・強化
・地域の復興に向け、市町と連携した地域ミーティングなど、復興活動のきっかけづくりを行う。
・地域交流サロン、おしゃべりカフェなど、被災者参加型の地域活 動をサポートする(いちごサロン、三八市(いきいき直売よどや等)。
(4)復興ボランティアネットワークの形成(住民・民間活動団体のネットワーク)
・復興ボランティアネットワークの形成に向け行動する(日野ボランティアネットワークとの連携を含む)。
(5)高齢者や災害弱者への見守り活動のサポート
・地域の絆や防災文化の醸成に向けた補助的サポートを行う(支え愛づくり等)
・高齢者の見守り活動への補助的サポート支援(買い物、見守り等の仕組みづくり)
※地域に入り込み、その想いに寄り添いながら、実現に向けたサポートを行う。
【実施体制】
(公財)とっとり県民活動活性化センターへ委託
※ 専任職員1名を配置
【連携機関】
日野ボランティアネットワーク、自治会、県社会福祉協議会、市町村社会福祉協議会、市町村 等
4 所要経費
震災復興活動支援センター(仮称)運営委託費 13,039千円 (財源:地方創生推進交付金、鳥取元気づくり推進基金)
5 鳥取県中部地震における民間の取組事例
団体名 | 内容 |
リアルマック
(倉吉市) | 「カーゴマルシェ」(戸別訪問を兼ねた移動販売)による被災地域の高齢世帯の見守りや家屋の小さな修繕等 |
日野ボランティアネットワーク(日野町) | 長期滞在による災害ボランティアセンターの運営支援 |
NPO法人あゆみ
(鳥取市) | 学校給食の休止時に倉吉市内の小中学校の生徒約4,200名に給食の無料支援 |
とっとり震災支援連絡協議会(鳥取市) | 公民館において、あたたかい東北の料理「芋煮会」実施 |