1 財政課査定結果
ア 参入促進 (ウ)愛が支えるオトナの介護魅力体験事業
査定結果:ゼロ
<査定コメント>
愛が支える大人の介護魅力体験事業について、ボランティア参加まで対象とすることによって、介護職場への参入促進という本来の目的が薄れると考えるため、ゼロとします。
2 調整要求の理由
○高齢化率が30%を超え生産年齢人口が減少していく中、介護人材確保のためには中高年齢者層など「すそ野の拡大」による参入促進を進めることが重要。
○そのため、多くの県民に介護の魅力を知ってもらうのみならず、実際に介護の現場で「介護の仕事」に触れてもらうことで、介護への入職の一つのきっかけを作り出すことが大事。
○したがって、県として介護体験を実施する場合も、参加者を幅広く募集し、まずはすそ野を広げて多くの方に施設で介護の仕事を体験していただくことが、介護職場への参入促進のカギになる。
○平成29年度事業は平成28年度から変更を加えたものの、これまで就労のみに固定されていた「出口」を就労に加えボランティアや短期就労(シルバー人材センター等)まで幅広く選べるようにしたものであり、決して介護職場への参入促進を薄めるものではない。むしろ、より多くの方に介護の仕事を体験していただくために必要な変更だと認識。
3 事業内容
【事業内容】
介護施設での職場体験を通し、介護を支える活動の可能性や多様性を感じてもらい、体験後の継続的な活動として、就労支援やボランティア活動の情報提供などを行う。
【委託先】社会福祉法人鳥取県社会福祉協議会
【要求額】4,035千円(4,200千円)
※当初要求から変更なし
4 調整要求の根拠
(1)地域医療介護総合確保基金(介護分)活用メニューの変更
平成28年度は「ボランティアセンターとシルバー人材センター等の連携強化事業」として基金を活用していたが、平成29年度は「若者・女性・高年齢者など多様な世代を対象とした介護の職場体験事業」で基金を活用する予定にしている。
どちらも介護人材の新規参入促進メニューとして位置づけられている。
H28:ボランティアセンターとシルバー人材センター等の連携強化事業
H29:若者・女性・高年齢者など多様な世代を対象とした介護の職場体験事業
(2)結ボランティア活動者の意見の反映
平成28年度に結ボランティア活動者による意見交換会を東中西部で開催したところ、たくさんの施設を体験したほうがよい、色々な施設を見るのが仕事を決める上で良い機会になるとの意見をいただいた。
今回の事業内容の変更はこのような現場の意見を尊重し反映させたもの。
<結ボランティア活動者意見交換会での主な意見>
【12月20日(火)西部会場】
・就労につなげるとしたら、(若い人なら)もっとたくさん体験施設があった方が良いと思う。たくさんの施設を少しずつ体験するなど。
・たくさんの人に参加してもらうために、敷居を低くした方が良いと思う。
【12月26日(月)東部会場】
・将来的には働くことも考えているが、現在は時間に制約があるため、その範囲内で考えている。以前はデイで勤務していたが、ここは特養なので知らないことも多く、とても勉強になる。
・色々な施設を見たりする機会はなかなかないので、とてもよい経験になっている。