1 事業目的
本工事は、鳥取県中部の地震により生じた地すべり地帯の導水路のひび割れの進行や背面からの湧水に対して、補強対策を実施し施設の耐久性の向上を図るものである。
2 経緯
平成28年10月21日に発生した鳥取県中部の地震により、導水路の底部インバートコンクリートの目地の開きや、覆工コンクリートのひび割れの進行、背面からの湧水や噴泥などが、約50mにわたり発生した。
このうち目地の開きについては、覆工背面の地山へ漏水し地すべりを誘発する恐れがあり、緊急を要するため平成28年度に復旧工事を実施した。
本工事においては、当該区間の導水路のコンクリート覆工の劣化を助長しないようひび割れ対策を実施するとともに、覆工背面からの水圧を軽減するため水抜き対策を実施し、地震に伴い生じた導水路への悪影響に対し補強を行う。
3 事業の必要性
地震の影響により、導水路の覆工コンクリートのひび割れが拡大した。
覆工コンクリートは、導水路の地山を保護し水路の形状を保持する鉄筋コンクリート構造であるが、水が浸透し内部の鉄筋が発錆すればそのものを劣化させる。
また、地震後の調査で覆工背面からの新たな湧水等が確認されており、背面からの水圧が増加している恐れもある。
ついては、導水路の健全性を保持するために必要となる補強対策を講じるものである。
4 事業内容
導水路補強工事 C=10,000千円
・覆工コンクリートひび割れ対策 一式
・覆工コンクリート背面水抜き対策 一式
(作業期間 3週間程度を予定)