現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成29年度予算 の 農林水産部のがんばろう!気象災害に強い産地づくり事業
平成29年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  政策戦略事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:農業費 目:農作物対策費
事業名:

がんばろう!気象災害に強い産地づくり事業

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農林水産部 生産振興課 園芸振興担当  

電話番号:0857-26-7272  E-mail:seisanshinkou@pref.tottori.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
29年度当初予算要求額 12,308千円 3,179千円 15,487千円 0.4人 0.0人 0.0人
28年度当初予算額 4,940千円 2,339千円 7,279千円 0.3人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:12,308千円  (前年度予算額 4,940千円)  財源:国10/10、単県 

事業内容

1.目的

本県の強みである園芸産地の活力増進を加速化するため、H28年度に甚大な被害を受けたブロッコリー、キャベツ等の露地野菜について、気象災害に強い産地づくりを支援し、中部地域を中心として被災農家の営農意欲の高揚及び園芸産地のパワーアップを加速化する。

2.事業概要

(1)野菜等気象災害対策事業について【新規】

    ブロッコリー、キャベツ、白ねぎ等の主要露地野菜について、生産安定を図るため、排水対策技術の普及や農作業受委託の仕組みづくりを推進し、湿害等の気象災害に強い産地づくりを加速化する。

    要求額:9,240千円【H28年度要求額 0千円】
    対象品目ブロッコリー、キャベツ等の主要露地野菜 等
    事業主体農業者、法人、JA (出資法人含む)、JA生産部(広域)等
    事業対象経費対象経費:主要露地野菜の排水対策機械の導入に
           必要な経費 等

    対象機械:バイブロソイラ、プラソイラ、ハーフソイラ、
           レーザーレベラー、高畝形成機、トラクター等
    補助率・
    事業上限
    補助率:国1/2

        ※原資に(国)産地パワーアップ事業を活用

    事業費上限:農業者(個人)9,000千円、法人・JA等21,000千円
    実施要件1 産地パワーアップ事業の事業要件に適合すること
     (産地の販売額10%アップ、導入機械50万円以上/台等)
    2 特定高性能農業機械導入計画書に適合すること
    3 トラクターは農作業受委託の仕組みづくりに必要な場合のみ支援対象

    区分
    1
    2
    3
    4
    30ps級
    (25ps以上35ps未満)
    40・50ps級
    (35ps以上55ps未満)
    60・70・80ps級
    (55ps以上85ps未満)
    90ps級
    (85ps以上)
    25ps以上28ps未満
    28ps以上35ps未満
    利用規模の下限(ha)
    4.6
    5.3
    8.3
    12.6
    15.2

    (2)果樹等気象災害対策事業について

    果樹等の生産安定を図るため、防霜ファン、散水装置、網掛け施設などの気象災害を防止する施設整備を支援し、災害に強い産地づくりを行う。

    要求額:3,068千円【H28年度要求額 4,940千円】
    対象品目
      梨、柿、茶及び特認品目
    事業対象経費
      防霜ファン、スプリンクラー散水施設、網掛け施設等
    事業実施主体
      農業者、生産組織、JA、リース業者
    補助率
      1/3

3.事業背景

(1)中部地域の復興
中部地域は、H28年9月から10月の長雨・台風被害に加え、10月21日発生の中部地震による二重災害に遭い、新規就農者等の営農基盤が脆弱な農家を中心に営農意欲の著しい低下や、園芸産地の活力減退が懸念され、復興の契機となる取組が急務である。

(2)野菜等について

ア 平成23年9月の台風12号・15号、平成28年9月の台風16号の通過に伴う連続降雨によって、水田転換畑を中心にブロッコリー等で甚大な被害が発生した。

イ ブロッコリー等の露地野菜では、気象災害に対して農業共済などの救済制度がないため、甚大な被害が発生した場合は緊急支援事業を創設し再興に向けて支援している。

ウ 生産者からは当座しのぎの対策ではなく、気象災害に強い産地づくりを行うために、排水対策の支援および農作業受委託の仕組みづくりが求められている。

(3)果樹等について

ア 近年、強風、雹・アラレ、遅霜など、春先の気象災害が増える傾向にある。

イ 特に平成26年の春には県下広域で大規模な遅霜が発生し、産地は大きな被害を受けた。

ウ この対応策として、平成26年度9月補正予算で防霜ファンやスプリンクラー散水等の施設整備への支援事業を組んだところであるが、引き続き気象災害への対策を強化していく必要がある。

4 近年の園芸作物の気象災害等

災害
品目・被害内容
被害金額
平成28年
地震梨等:落下
63,496千円
長雨、台風梨等:落下
野菜等:枯死他
 355,301千円
平成26年
遅霜梨:実止まり不良
柿:新梢の壊死
402,427千円
平成25年
降雹梨:果実の損傷
不明
平成24年
暴風野菜等:苗の死滅他
18,582千円
平成23年
台風梨、りんご、柿、
いちじく:落果
野菜等:枯死他
318,645千円
平成22年
春期低温梨・桃:実止まり不良
柿:新梢の壊死
678,175千円
この他にも、強風や雪害によるビニールハウスや果樹棚の損壊被害等も発生している。

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

・平成26年春の遅霜による柿梨茶被害に伴い、防除費の助成や来年度以降の霜被害対策を行うため、燃焼用のペール缶の配備や防霜ファン等の施設整備の助成事業を実施した。
・平成28年秋の台風16号からなる連続降雨による野菜等の甚大な湿害に伴い、防除費、再生産に必要な経費等の助成事業を実施した。
・毎年のように何らかの気象災害が発生しており、防除費や施設の復旧費等の支援を実施している。

これまでの取組に対する評価

・平成26年春の遅霜による被害では、9月補正で防霜ファンやスプリンクラー散水等の施設整備の事業を組んだが、災害で収入が減って事業実施が難しいことから、来年度以降も事業継続の要望がある。
・気象災害が発生すると、高齢な農家等では果樹栽培の中止を考えるが、防除費や施設復旧等の助成を行うことで栽培を継続し、果樹産地が維持できている。
・野菜についても、当座しのぎの対策ではなく、気象災害に強い産地づくりを行うための支援策が求められている。




要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 4,940 0 0 0 0 0 0 0 4,940
要求額 12,308 0 0 0 0 0 0 9,240 3,068