１ 事業概要
大山乳業農業協同組合（以下「大山乳業」）が高品質な生乳生産のために行う生産衛生管理に係る独自認証を運営する上で必要な自記温度計の導入経費について助成する。
２ 事業背景
・生乳の安全・安心に対する関心の高まりに応えるため、「農場から食卓まで」それぞれの過程で適切な衛生管理が求められている。また、農場段階で、衛生的で作業効率の良い農場環境を作ることにより、品質の高い、衛生的な生乳の増産が期待できる。
・Ｈ２８年度に策定した独自認証により、適切な生産管理工程で高品質な生乳を生産していることを消費者にアピールすることで、白バラブランドの確立につなげる。また、この事業により生産された高品質な生乳を利用したトップブランド商品の確立も目指す。
・鳥取県中部地震からの復興を推進するため、初年度であるＨ２９年度は倉吉市、琴浦町、三朝町、北栄町から整備を始める。酪農家の高品質生乳の生産への意欲向上のため、自記温度計の導入にかかる経費について補助率１／２とする。
※鳥取県中部地域は酪農の盛んな地域で、県内138戸のうち66戸を占める。
３ 事業内容
（１）乳温管理認定
・自記温度計整備 １６，０００千円＝４００千円×４０戸
（３ヶ年で全戸120戸整備）
・システム整備 ９００千円
（２）ブランド確立へのPR
認証看板の作成 １，５００千円＝３０千円×５０戸
４ 所要経費及び財源内訳
（単位：千円）
内容 | 事業費 | 追加
要求額 | 査定額 | 負担
割合 | 事業費区分 |
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国 | 県 | 事業主体 |
品温管理認定 | 16,900 | 2,816 | 5,634 | 交付金
１／２ | 4,225 | 4,225 | 8,450 |
ブランド確立のPR | 1,500 | 0 | 500 | 交付金
１／３ | 250 | 250 | |
 | 18,400 | 2,816 | 6,134 | | 4,475 | 4,475 | 9,450 |
実施主体：大山乳業農協
※ 「地方創生推進交付金」充当
５ 事業期間
平成２９〜３１年度
６ 生乳生産の衛生管理向上モデル事業の実績
県内酪農家の全体的なレベルアップを行うため、Ｈ２８年５月補正で大山乳業農業協同組合（以下「大山乳業」）が行う衛生管理に係る独自認証のための認定審査基準の策定とモデル農場での運用に支援してきており、成果は下記のとおり。
（１）先進事例の調査
先進事例として、香川県および山形県における独自認証制度に取り組んでいる実施団体や農場を調査した。
（２）独自認証制度の策定
ア 認証制度策定委員会により生産管理認定審査表案を策定した。
イ 飼養形態の違う２戸の農場で、アの審査表案の検証を行い、認定基準を決定した。
（３）モデル農場での実証
バルククーラーのモニタリングシステムを５戸の農場でモデル的に実施した。