これまでの取組と成果
これまでの取組状況
1 公立豊岡病院ドクターヘリ出動件数〔H22.4.17運航開始〕
県内全域を運航範囲とする公立豊岡病院ドクターヘリの、これまでの出動件数は以下のとおり(日本一の出動件数)。
H22 847 (うち本県要請 33)
H23 1,254 (うち本県要請 35)
H24 1,282 (うち本県要請 54)
H25 1,422 (うち本県要請 73)
H26 1,570 (うち本県要請 66)
H27 1,761 (うち本県要請 75)
H28 1,926 (うち本県要請 51)
2 島根県ドクターヘリ〔H25.5.27本県へ乗り入れ開始〕
県中・西部を運航範囲とする島根県ドクターヘリの、これまでの出動件数は以下のとおり。
H25 725 (うち本県要請 6)
H26 737 (うち本県要請 9)
H27 611 (うち本県要請 18)
H28 615 (うち本県要請 9)
これまでの取組に対する評価
本県において複数のドクターヘリ・ドクターカーを運航することで、重層的な救急医療体制を構築でき、県民の安心安全の確保につながっている。
また、ドクターヘリの定量的効果として以下のものが挙げられ、早期医療介入が可能となることで、県民の死亡率・後遺症発生率の減少、救命率の向上に寄与している。
1 死亡率・後遺症発生率の減少
平成18年度の益子邦洋の厚生労働科学研究によると、ドクターヘリ搬送による死亡者実数83名が、仮に救急車によって搬送されたと仮定した場合、死亡者推定数は136名に増加するとし、死亡率については39%の減少効果があると推計している。
また、ドクターヘリ搬送による重症かつ後遺症有りの者の実数68名が、同様に、推定数は78名に増加するとし、重症かつ後遺症有りの者の発生率については13%の減少効果があると推計している。
2 救命率の向上
平成26年度の公立豊岡病院の研究では、重症外傷の患者について、ドクターヘリで搬送した場合の救命率は26.0%であるのに対し、救急車で搬送した場合の救命率は12.5%に留まるとし、救命率が13.5%向上するとしている。
3 搬送時間の短縮
平成17年度の益子邦洋の厚生労働科学研究研究によると、ドクターヘリの救急要請から医師が治療を開始するまでの時間は平均14.0分で、救急車により搬送したと仮定した場合と比べ、平均27.2分短いとしている。