1 事業背景
(1)国の観光ビジョンにおいて、2020年に訪日外国人4000万人を目標とするなど、近年訪日外国人観光客が全国的に顕著な伸びとなっている。
(2)このような訪日需要が高まる一方、海外との交通手段の供給不足が見られ、地方空港を軸とした国際チャーター便の運航が有効となっている。
(3) 本県に鑑みれば、香港路線がこれまでの連続チャーター便の実績から平成28年には定期便化され、チャーター便の成功による定期便化が現実のものとなった。
(4)また、上海からの連続チャーター便(平成28年夏季に8往復)や台湾からのチャーター便(台北・台中・台南)も定量的に企画されるなど、国際チャーター便が海外からの重要な誘客手段の一つとして位置づけられている。
(5)チャーター便を誘客手段の一つとするだけでなく、今後の相互交流及びビジネス的な繋がりに拡大させるなど、プラスワンの効果を生み出す絶好のチャンスとして活用していくことも必要とされる。
(6)今後も引き続き、両空港(鳥取砂丘コナン空港・米子鬼太郎空港)を活用し、海外の様々な地域との結びつきを深めていく取り組みを進めていく。
2 事業内容
1.チャーター便就航促進支援:要求額10,200千円(7,750千円)
a 空港サポート業務:要求総額100千円(50千円)
▼県内空港を利用する国際チャーター便の運航時における、空港施設内での通訳業務支援。
b プログラムチャーター便促進支援事業(航空会社・旅行会社):要求額6,000千円(3,000千円)
▼季節チャーター便として連続3離着陸以上の運航を行う航空会社に対し、本県の観光素材を活用した運航PR(機内雑誌、機内広告等)を委託するための経費。(航空会社:2企画)また、同企画に併せて、本県における自然・観光素材を活用したツアー(例:梨狩り、スキー、ゴルフなどの体験ツアー)を含む旅行商品を造成する旅行会社に対し、本県観光素材をPRするための広告・宣伝経費を委託するための経費。(旅行会社:2企画)(各上限:1,500千円/企画)
c.アウトバウンド広告支援:要求額2、500千円(1,500千円)
▼相互チャーター便の片便を利用した日本人向けツアー造成に対し経費の一部を支援(上限500千円/企画×5企画)
d.ビジネスマッチング支援1,600千円(3,200千円)
▼チャーター便を利用し相手国で商談会を開催するための委託経費(上限800千円/企画×2企画)
2.「ようこそ鳥取県」国際チャーター便促進支援補助金の制度継続 :要求総額19,100千円(5,000千円)
本県の空港(鳥取砂丘コナン空港・米子鬼太郎空港)を利用した国際チャーター便を催行する航空会社又は旅行会社に対し、着陸料、空港施設使用料並びに、ツアー造成経費に対し一部補助を行う。
<事業内容>
区分 | 補助率等 | 条件 | 補助対象先 |
a着陸料等の支援 | 実経費の3/4
(上限:200千円) | 特になし | (海外)航空会社 |
b空港施設使用料への支援 | 実経費
(上限:130千円かつ1,000千円/月) | 1ヶ月3離着陸以上の連続運航 | (海外)航空会社 |
cインバウンド
送客支援 | 5,000円/1ツアー客
(上限:1,000千円/1インバウンド便) | 県内宿泊施設に1泊以上 | (海外)旅行会社 |
a 着陸料等の支援(航空会社) :要求額4,000千円(2,000千円)
▼1回の着陸料等(着陸料・騒音料・保安料・航行援助施設利用料)の3/4を支援 (上限:200千円/1離着陸)
b 空港施設使用料の支援(航空会社):要求額2,500千円(1,500千円)
▼連続チャーター便として3離着陸以上/月を就航させた場合に、空港ターミナルビル使用料を支援
(上限:141千円/1離着陸かつ1,000千円/月)
c ツアー客の送客支援(国外旅行会社):要求額12,000千円(1,500千円)
▼県内宿泊施設に1泊以上宿泊したインバウンドツアー客1名につき5,000円の支援(関空in米子outのような場合には片道として2,500円の支援)
(上限:1,000千円/1インバウンド便)
※ツアー客の送客支援(国内旅行会社):
→ 交通政策課にて要求
▼アウトバンドツアー客1名につき5,000円の支援
(上限:500千円※座席数200席未満又は1,000千円※座席数200席以上)
d 新規チャーター便協議に係るアドバイザーの招聘 :要求額600千円
新規チャーター便誘致の交渉等にあたり、鳥取県からアウトバウンドを実施する旅行社をアドバイザーとして招聘するために係る経費。