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平成29年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  政策戦略事業要求      支出科目  款:総務費 項:防災費 目:防災総務費
事業名:

地域防災リーダー養成事業

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危機管理局 消防防災課 消防・地域防災力担当  

電話番号:0857-26-7082  E-mail:shoubou@pref.tottori.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
29年度当初予算要求額 5,431千円 3,974千円 9,405千円 0.5人 0.0人 0.0人
28年度当初予算額 0千円 0千円 0千円 0.0人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:5,431千円  (前年度予算額 0千円)  財源:単県、その他 

事業内容

事業概要

鳥取県中部地震の教訓を踏まえ、防災士をはじめとする地域防災リーダーや避難所運営リーダーの養成とスキルアップについて、3年間、集中的に行う。

事業の背景・目的

○鳥取県中部地震において、住民相互の支え合いによる安否確認や避難支援など住民主体の防災活動(近所、共助)が多く行われ、1月18日開催の県・市町村行政懇談会において、県、市町村が協働して、地域防災力の強化に向けて自主防災組織率の向上や防災士の育成を進めていくことが確認された。

    ○地域防災力を高めていくためには、特に住民一人ひとりが自助・共助の重要性を理解するとともに、日頃から防災に向けての取り組みを実践していくことが重要であり、地域のコミュニティ力や人材を最大限に発揮・活用し、それぞれの地域特性に応じた取組ができるよう、県と市町村で十分に連携するとともに、多様なアプローチを部局横断的に行うこととしたい。

    <本事業>
    ・地域防災リーダーの養成(避難所の自主運営人材の養成を含む)
    ・地域の自主防災体制づくり(交付金、自主防災活動アドバイザー派遣、専門家派遣、裏山診断等出前講座など)
    ・地域コミュニティ力・・・・支え愛マップ作成支援(福祉保健部)
    ・防災、避難所機能を備えた「小さな拠点」の形成推進

事業内容



<地域防災リーダー研修>要求額:3,330千円
1 概要
平常時には自助・共助の考え方や取組を広げるとともに、災害時には共助の取組の指導や助言を行いうる「防災士」をはじめとする地域防災リーダーを養成することにより、地域防災力の向上を図る

2 地域防災リーダー養成(3,330千円)
(1)スキルアップ研修(新規)(1,902千円)
 ・対象者 消防団、自主防災組織役員、防災士等の地域防災リーダー、市町村職員
 ・場所 鳥取県消防学校等(3箇所)
 ・特色
   消防学校が有する専門性(教官、施設、資機材)や、危機管理局の専門職員の活用、外部講師の招聘等により、リーダーに必要な知識や技能を高める実践的研修。
   より多くの参加者を募るため、参加者の旅費を県が負担。
(2)防災士養成研修(拡充)(1,428千円)
 ・対象者 市町村から推薦のあった、自主防災組織の役員、 消防団員、県・市町村職員等 約100名
  ・日時 今後調整(土曜、日曜の2日間)
  ・会場 県中部
  ・財源 市町村からの負担金及び県費
  ・平成28年度開催の防災士養成研修との変更点
   ⇒本県の実情に詳しい研究者等による講義、受講費用の大幅な減額(一人当たり60,920円⇒18,000円以下)。※鳥取県防災・危機管理対策交付金により財政支援。
(3)職員災害応援隊等防災士資格取得事業(新規)
 職員災害応援隊や危機管理局職員が、被災地において的確な救援活動等を行うとともに、地域住民等の防災意識を高めるためのノウハウを習得するため、防災士の資格を取得する(10名養成)。
(4)自主防災組織活動マニュアルの見直し(拡充)
⇒鳥取県中部地震の教訓や優れた共助の取組事例を踏まえた内容に見直し、地域防災リーダーの活動に資する。

<避難所運営リーダー養成>要求額:2,101千円
1 概要

  住民自らが避難所を自主運営できる体制を市町村が整備するにあたり、地域住民を「避難所運営リーダー」として指導育成する市町村職員の養成支援を行うとともに、市町村又は地域の求めに応じ、地域の実情に合わせた避難所運営体制を構築するため、地域での研修会等の取組を支援する。
 ※3箇年でリーダー養成の仕組みづくりをした上で、H32年度以降は減量した予算で支援することを検討する。
H29年度H30年度H31年度
避難所運営指針の作成と運用必要な見直し
市町村職員向け研修の実施市町村職員向け研修の実施

※住民の参加を拡充

市町村向け研修を実施

※多くの住民の参加を見込む

地域での避難支援体制づくりの取組支援地域での避難支援体制づくりの取組支援地域での避難支援体制づくりの取組支援
2 鳥取県避難所運営指針の作成(継続)

  熊本地震や鳥取県中部地震の課題や教訓を踏まえ、住民主体の避難所運営に資するより実践的なマニュアルを作成するため、有識者や避難支援経験者等をメンバーとする検討会を開催する。

3 市町村職員向け研修会(新規)

○自治会や町内会、自主防災組織などで地域防災の担い手となる者を「避難所運営リーダー」として指導育成する市町村職員を養成する研修会を実施する。

○なお、熊本地震や鳥取県中部地震の教訓や課題、被災市町の避難所運営経験やノウハウを活かした内容とする。
 ※被災市町の負担軽減や事業の重点化を図るため、中部1箇所での開催も検討。

4 地域の避難所運営体制づくりの取組支援
(19市町村)(新規)

○避難所運営のノウハウを持つ経験者やアドバイザーを派遣し、地域の実情に応じた研修会や説明会などの実施を支援する。※3年間の重点支援。

○先行して実施した地域の取組を取りまとめ、県内で情報共有すること等を通じて、他地域や他市町村に普及することを目指す。

災害時における福祉避難所等の開設・運営支援事業
          ※H29年度福祉保健課要求事業

○災害時に福祉避難所等で要配慮者の相談支援活動行う専門職員が不足することから、職能3団体と協定を締結(H29.1.23)。

○福祉避難所等の開設・運営について、市町村の模擬訓練の支援を通じて災害時の速やかな開設等を推進するとともに、職能3団体との協定内容の実効性を高めるため、協定団体専門職員の模擬訓練等への参加や関係機関等の研修・会議等を実施する。

※なお、本事業の実施に当たっては、危機管理政策課も連携・協力の上、より実効的な福祉避難所の開設・運営に向けて取り組むものとする。

要求額

<地域防災リーダー養成等>
○地域防災リーダースキルアップ研修:1,902千円
○防災士養成研修:1,428千円
○職員災害応援隊等防災士取得:(防災士養成研修により実施)

<避難所運営リーダー養成>
鳥取県避難所運営指針の作成 : 510千円
○避難所運営リーダー養成研修会:1,116千円
○地域の避難所運営体制づくりの取組支援:475千円

鳥取県中部地震における共助

地域防災リーダーが、住民に対し、安否確認、避難方法や避難誘導、資機材の準備、調達等様々な事項について的確な指示を与えたほか、地域の集会所などに自主的に避難者を受け入れた。

防災士について

「自助」、「共助」、「協働」を原則として、社会の様々な場で防災力を高める活動を期待され、そのための十分な意識と一定の知識・技能を習得したことを、NPO法人日本防災士機構(以下「機構」という。)が認証した人。防災士には、家庭、地域、職場において、生命や財産に関する被害の軽減のために、実際の被災現場で実際の役に立つ活動を行うこと。地域や団体等の要請を受け、自治体やボランティアと協働して防災活動を行うこと。平常時には、防災意識の啓発をはじめ、防災訓練への参加や防災計画の立案等にも参画すること、などの活動が期待されている。平成28年12月末現在、県内に390名登録されている(全国:121,560名)。

 ⇒日本防災士会鳥取県支部が、倉吉市や北栄町のボランティアセンターの運営に協力した。

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

・平成21〜22年度に地域防災活動指導者養成のモデル研修(防災士の資格取得が可能)を実施。
・平成21年度から、鳥取県防災・危機管理対策交付金により、市町村が防災士資格取得に要した経費の1/2を上限として支援。
・平成24年に日本防災士会鳥取県支部と協定を締結し、災害時の緊密な連携を図るとともに、同支部の会員を鳥取県自主防災活動アドバイザーに登録して、自治会や自主防災組織等に対する講演等に派遣。
・平成28年度から同支部にイザ!カエルキャラバン!の実施を委託。

これまでの取組に対する評価

・県による取組(支援)により、市町村の防災士の養成(地域防災リーダーの養成)は一定程度進んだが、現状では、県外に出向かなければ防災士の養成を行うことができない。平成28年度に発生した鳥取県中部地震を受け、地域防災力の更なる向上は急務であり、県による一層の取組(支援)が必要。




要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 0 0 0 0 0 0 0 0 0
要求額 5,431 2,001 0 0 0 0 0 1,208 2,222