1 目的
地域で守られてきた伝統ある行事・芸能を次世代に引き継ぐための取り組みとして、地域伝統芸能の伝承並びに活用の気運を広げることを目的として、伝統芸能から派生する新たな要素を取り入れながら、県内市町村(実行委員会を含む)が開催する地域のまつりやイベント(以下「まつり等」という。)と連携してとっとり伝統芸能まつりを開催する。
2 事業
(1)名称 とっとり伝統芸能まつり
(2)実施方法 民間団体(NPO等)に委託
(3)契約期間 平成29年1月頃〜平成30年3月31日
(4)開催予定日 平成30年5月27日(日)
(5)開催予定場所 米子コンベンションセンター
(6)複数年契約する理由
※継続して同一事業者が実施することで、出演団体との調整をはじめとする事業の展開をスムーズに行い、前年度から開催準備に取りかかることで安定的に事業展開することができる。
3 債務負担行為額
平成29年度 0円
平成30年度 11,406千円
4 事業の必要性及び期待される効果
(1) 県内各地域で受け継がれてきた伝統芸能を次世代へ継承する。
(2)県内の地域伝統芸能の日頃の活動を発表する場を確保することで、伝統芸能継承活動実践団体の活性化並びに伝統芸能保存活動者の意欲の向上につなげる。
(3)他県の伝統芸能保存団体との交流機会を提供する。
(4)集客型のイベントとして実施することで、多くの県民の方に県内の伝統芸能を鑑賞していただく機会を提供する。
(5)まつりの開催により地域の伝統芸能を県内に広く周知、浸透させ、全県に伝統芸能を活用した地域活性化の機運をつくる。
(6)担い手不足による存続の危機にある地域伝統芸能の継承者の育成に寄与する。
(7)特に高齢化率の高い中山間地の衰退に歯止めをかける取り組みの一つとして、伝統芸能の保存・継承活動を地域の活性化のきっかけづくりとする。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
〈平成22年度〉
「第1回とっとり伝統芸能まつり」の開催
・開催期間 平成22年8月8日(日)
・会場 倉吉体育文化会館
・来場者数 約700人
・出演団体 県内10団体、県外1団体(徳島県・阿波踊り)、海外1団体(台湾台中県)
・連携したまつり 打吹まつり(倉吉市)
〈平成23年度〉
「第2回とっとり伝統芸能まつり」の開催
・開催期間 平成23年7月31日(日)
・会場 とりぎん文化会館梨花ホール
・来場者数 約1,000人
・出演団体 県内10団体、県外1団体(高知県・よさこい踊り)、海外1団体(韓国江原道)
・連携したまつり 鳥取しゃんゃん祭(鳥取市)
〈平成24年度〉
「第3回とっとり伝統芸能まつり」の開催
・開催期間 平成24年8月5日(日)
・会場 米子コンベンション多目的ホール
・来場者数 約850人
・出演団体 県内10団体、県外1団体(沖縄県・エイサー)、海外1団体(韓国束草市)
・連携したまつり 米子がいな祭(米子市)
〈平成25年度〉
「第4回とっとり伝統芸能まつり」の開催
・開催期間 平成25年5月19日(日)
・会場 倉吉未来中心大ホール
・来場者数 約1,000人
・出演団体 県内10団体、県外1団体(島根県・佐蛇神能)、海外1団体(ロシア沿海地方)
〈平成26年度〉
「第5回とっとり伝統芸能まつり」の開催
・開催期間 平成26年6月15日(日)
・会場 鳥取市民会館
・来場者数 約1,000人
・出演団体 県内10団体、県外1団体(広島県・安芸高田市神楽)、海外1団体(モンゴル)
〈平成27年度〉
「第6回とっとり伝統芸能まつり」の開催
・開催期間 平成27年5月24日(日)
・会場 米子コンベンションセンター
・来場者数 1,150人
・出演団体 県内9団体、県外1団体(利尻麒麟獅子舞)、県外1個人(観世流能楽師 津村禮次焉j、海外1団体(江原道立舞踊団)
〈平成28年度〉
「第7回とっとり伝統芸能まつり」の開催
・開催期間 平成28年6月26日(日)
・会場 倉吉未来中心
・来場者数 1,597人
・出演団体 県内7団体、県外1団体(富山県民謡越中八尾)、海外1団体(竜騰獅躍)
〈平成29年度〉
「第8回とっとり伝統芸能まつり」の開催
・開催期間 平成29年6月18日(日)
・会場 とりぎん文化会館
・来場者数 1,521人
・出演団体 県内7団体、県外1団体(阿波おどり)、海外1団体(江原道立国楽管弦楽団)
〈平成30年度〉(予定)
「第9回とっとり伝統芸能まつり」の開催
・開催期間 平成30年5月27日(日)
・会場 米子コンベンションセンター
・出演団体 未定
これまでの取組に対する評価
<成果>
・多くの来場者の方に伝統芸能のすばらしさとその継承の必要性について再認識していただけた。
・出演した県内の団体の伝統芸能に対する活動・継承意欲が向上するとともに、団体の活性化に繋げることができた。
・県外及び海外の出演団体の演技の完成度の高さに来場者の評価が高く、また集客にもつなげることができた。
<課題>
・高齢化や過疎化、人口減少により地域の伝統行事、伝統芸能の保存・継承は深刻な状況にある。伝統芸能の継承及び発展のためには発表の場の確保が必要である。
・県内・海外等の伝統芸能を鑑賞しての大きな感動を述べる来場者が多かったが、来場者に若年層が少なく、若年層の集客を増やす対策を図る必要がある。