1 事業概要
○今後のトイレ整備に当たっては、原則として洋式化(男女トイレに和式の便房を各1とし、他は全て洋式)していく。
○トイレの老朽化(洋式化)対策は、施設の長寿命化対策の中で実施していくこととしているが、著しく老朽化し又は洋式化率が低い学校(棟)については、整備が急がれるので年次計画的に緊急的に取り組む。
2 事業内容
《対象校(棟名)》
鳥取東(管理教室棟)、鳥取商業(管理教室棟2(東2))、鳥取工業(共通実習棟)、智頭農林(管理棟)、倉吉西(管理特別教室棟)、鳥取中央育英(管理特別教室棟)、米子西(管理教室棟(西側))、境(特別教室棟)計8校
《整備理由》
整備後30年以上を経過し、給排水管や衛生器具の耐用年数も経過している。また、湿式床等からの臭い、床の段差によるつまずきの恐れがあり、又洋式化率が著しく低い。
《整備内容》
○更新時期を超過している給排水管の交換、和便の交換に併せた洋式化、その他床の段差解消・乾式化、併せて 高等学校施設整備指針(文部科学省)等を踏まえ手すりの設置やランニングコスト削減のための節水型器具への更新など。
○なお、小規模建物等(トイレの設置階が1層の棟)のトイレ改修については、一般営繕事業で取り組む。
3 現状と背景
○これまで、生徒の命を最優先に校舎等耐震化事業等に予算を重点化し耐震化に取り組んできた。
○限られた営繕枠内予算でも、当面の対策として一般営繕事業により、便器だけの取り換えで洋式化を図ってきてはいるが、給排水を含む老朽化(洋式化)対策については、施設整備の経年劣化等に伴う補修・修繕や安全対策等が優先される中で、大規模営繕事業でのトイレの老朽化(洋式化)対策は十分でなかった。
○洋式トイレは一般家庭でも広く普及しており、利用する生徒等のニーズに応え、教育環境の改善を図る必要がある。
○また、近年の校舎等耐震化事業をした学校では、併せてトイレの老朽化(洋式化)工事を行っているが、初期の耐震化事業した学校ではトイレ工事を行っておらず、また、昭和57年の新耐震基準以降に建築された学校等については、耐震化事業への予算シフト等で、トイレの老朽化(洋式化)対策を講じることができず、トイレの洋式化率だけをみても、学校間格差が生じている。
○国の施策として、施設の改築でなく、長寿命化改修による長寿命化への転換が、求められているが、トイレの給排水については、小修繕などの場合は事後保全で改修できるが、大規模な補修が事後に必要となった場合は突発的に長期にわたって行うことになり、学校運営に多大な支障が生じることになるので、予防保全によるトイレの老朽化改修(大規模改修)が必要となってきている。(予防保全による改修だと夏休み時期等の学校運営に支障の少ない時期に改修が可能)
○なお、平成28年度の監査委員と部局長との意見交換において、県立高校トイレの洋式化を進めることについて協議。
4 要求額
計 23,201千円
区分 | H29 | H30 | H31 | H32 | 計 |
委託料(実施設計) | 23,201 | 21,560 | 23,287 | | 68,048 |
工事請負費 | | 298,162 | 300,647 | 292,962 | 868,484 |
合計 | 23,201 | 319,722 | 300,647 | 292,962 | 936,532 |
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
当面の対策として一般営繕事業により、便器だけの取り換えで洋式化を図ってきた。
・平成26年度 倉吉西(管理棟職員トイレ・男子トイレ)他
・平成27年度 鳥取聾(生徒、来客・職員用トイレ)他
・平成28年度 智頭農林(流通経営室身障者トイレ)他
これまでの取組に対する評価
給排水管を含む老朽化(洋式化)対策については、施設整備の経年劣化等に伴う補修・修繕や安全対策が優先される中で、大規模営繕事業でのトイレの老朽化(洋式化)対策は十分でなかった。
今後、トータルコストの低減や年度毎の事業費の平準化をしようとする中で長寿命化改修への転換が全国的・全県的に図られる中、予防保全を含めたトイレの老朽化改修を実施していく必要がある。