(1)オプショナルツアーコース提案支援 1,000千円(2,000千円)
○クルーズ船寄港時のOPツアーコースに組み入れる県内の観光素材について、ツアーを企画する旅行会社へ提案を行う者への補助
<事業費>
1,000千円 (補助金額の上限:200千円、補助率1/2:5件)
<補助対象者>
民間事業者等
<補助対象経費>
・ツアーコースとして提案する資料の作成費
・旅行会社訪問に要する経費
(2)周遊バス運行支援 5,800千円(2,370千円)
○港から周辺施設等への周遊バスの運行にかかる経費を助成
<事業費>
境港周遊バス(120台) 10,800千円×補助率1/2 5,400千円
鳥取港周遊バス(10台) 800千円×補助率1/2 400千円
算定したバス代は境港90,000円,鳥取港80,000円
回送距離にかかる料金差がある。
<補助対象者>
市町村、観光関係団体等
<補助対象経費>
運行経費から運行収入を除した経費
※平成28年度は7月28日〜9月11日までコスタ・ビクトリア号が日本海周遊クルーズで境港に寄港したが一般観光客は有料シャトルバスの運行で対応をおこなった。
平成29年はコスタ・ネオロマンチカが25回寄港を予定しているが基本的には、船会社及び従来の有料シャトルバスの運行で対応する予定で調整中、ただし現状は未定の為、予算はコスタ・ネオロマンチカにも考慮したものとしている。
※コスタクルーズの客船を除けばシャトルバスの運行対象となるクルーズ客船の数はほぼ横ばい状態となる。
(1)クルーズツアー乗船客について
○クルーズ船のツアーは、宿泊場所への移動を伴わずに各地を訪問することができるため、乗客は経済的時間的に余裕のある60歳代〜70歳代が多い。
○旅慣れた方やクルーズツアーのリピーターが多く、寄港地観光にはメジャーなものだけでなく、上質で特別感のあるメニューが求められる。
(2)オプショナルツアーの概要
○OPツアーは、港から観光地までの移動時間が約2時間以内とされている。
※望ましいとされる移動時間は90分以内。
○OPツアーコースの決定は基本的に船会社が行うが、旅行会社が船会社へ提案するケースが多い。また、ツアーコースは、知名度の高い観光地が設定され、観光素材として、歴史的資源や自然資源のほか、特別感を売りにするもの(特別公開、特典付き等)が多い。
○境港に寄港するH27年のクルーズ船のOPツアーには、平均して7割の乗船客が参加した(中国発着船は9割程度)。
コース別としては欧米・日本人の場合、出雲大社、足立美術館を含むものが多く、7割が島根県の観光地を訪問すコースとなっていたが、中国人の場合は「青山剛昌ふるさと館」に人気が集中し、7割が鳥取県、3割が島根県と比率が逆転する状況になっている。
H28年度は、境港へ大型クルーズ客船(3,000人規模)の寄港が増加しており、約40,000人の乗客数実績が見込まれている。
特に今年は
・5月23日、10月17日、クァンタム・オブ・ザ・シーズ号
・9月23日オベーション・オブザ・シーズ号
160,000t、最大乗員4,600〜4,800名の大型客船が寄港
・コスタ・ビクトリア(乗員約2,000名)10回寄港等の実績があり、
H29年は50回近くの寄港数が見込まれる。
また、大型船,中小型船の寄港地が差別化される傾向が生起している事から鳥取港への中小型船の誘致にも力を入れる必要がある。
クルーズツアーは、その他の旅行商品と比べて1〜2年程度早期に造成が始まることもあり、国内各港においても過激な誘致活動が進められており、引き続き、寄港誘致や鳥取県内へのツアーコースとして選定されるための取組について、県内の観光関係団体や事業者と連携して実施を進めていく。