1 概要
増加する外国人観光客が安心して鳥取県の旅行を楽しめるよう、観光施設以外の外国語表示整備策の拡充及び外国人観光客の実態を把握するアンケート調査について調整要求するもの。
- また、香港便対応として米子空港ビル内に配置する外国語対応スタッフに関する財源の一部について、一般財源から地方創生推進交付金へ財源更正を行うもの。
2 一般要求査定結果
国際観光アンケートについては、本年度の補正予算で既に実施していることから認めない。
1,128千円→0千円(△1,128千円)
3 事業内容
(1)【追加】外国人観光客倍増促進補助金 16,000千円
県内の医療機関、小売業及び公共交通機関の多言語表示整備等に関する以下の取組を支援
【医療機関多言語表示等整備支援】
補助金額 | 補助率2/3、補助金の上限2,000千円
下限額100千円 |
補助対象事業者 | 県内医療機関(病院、診療所)及び医療関係団体 |
補助対象経費 |
- 多言語対応ツールの整備
- 問診票等の多言語化
- 院内案内表示・看板の多言語化
- ホームページ・パンフレットの多言語化
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事業費 | 6,000千円 |
【小売業多言語表示等整備支援】
補助金額 | 補助率2/3、補助金の上限500千円
下限額50千円 |
補助対象事業者 | 県内小売業 |
補助対象経費 |
- 多言語対応ツールの整備
- 店内案内表示・看板・商品名称・価格表示、精算方法等の多言語化
- ホームページ・パンフレットの多言語化
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事業費 | 5,000千円 |
【公共交通事業者多言語表示等整備支援】
補助金額 | 補助率2/3、補助金の上限1,000千円
下限額100千円 |
補助対象事業者 | 県内公共交通事業者及び及び公共交通事業者で構成される団体 |
補助対象経費 |
- 多言語対応ツールの整備
- 車両・施設内等表示の多言語化
- ホームページ・パンフレットの多言語化
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事業費 | 5,000千円 |
(2)国際観光案内体制の整備 1,128千円(地方創生推進交付金充当)
交通拠点における外国語対応スタッフ等の設置委託 | 米子鬼太郎空港内において、香港便で来県する外国人へのアンケート調査を実施(週2日)
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4 財源更正
(単位:千円)
| 要求額 | 負担区分 |
国庫 | 一般財源 |
既査定額 | 23,172 | 0 | 23,172 |
調整要求 | 財源更正 | 0 | 290 | △290 |
追加要求額 | 17,128 | 564 | 16,564 |
計 | 17,128 | 854 | 16,274 |
合計 | 40,300 | 854 | 39,446 |
5 背景
鳥取県における外国人宿泊者数は平成27年に10万人を超え、その伸び率は前年の75.8%増(全国平均46.4%増)となっている。(出典:観光庁宿泊旅行統計調査 外国人延べ宿泊者数)
- また、政府「外国企業の日本への誘致に向けた5つの約束(2015年3月17日対日直接投資推進会議決定)」において、小売業、医療機関、公共交通機関の3分野の外国語表記の充実を目標としている。
- この3分野については、外国企業の日本への誘致のほか、外国人観光客が安心して旅行を行うためにも外国語表記の整備を進めていく必要があるが、既存補助制度(外国人観光客倍増促進補助金)の活用が進んでいない分野のため、制度を拡充し、重点的に整備を進めていく必要がある。
- 米子香港便の就航に合わせ、平成28年9月から米子鬼太郎空港内において、外国人の利用者に対し、鳥取県への旅行の理由、鳥取県の情報を調べた媒体などに関するアンケート調査を実施している。
- 外国人観光客の趣向や情報収集手段・媒体等を把握し、効果的なプロモーションを実施するため、来年度も引き続きアンケート調査を実施していく必要がある。