現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成29年度予算 の 地域振興部の国際航空便利用促進事業
平成29年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  政策戦略事業要求      支出科目  款:総務費 項:企画費 目:交通対策費
事業名:

国際航空便利用促進事業

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地域振興部 交通政策課 高速交通担当  

電話番号:0857-26-8379  E-mail:koutsuuseisaku@pref.tottori.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
29年度当初予算要求額 83,910千円 7,948千円 91,858千円 1.0人 0.0人 0.0人
28年度当初予算額 73,640千円 0千円 73,640千円 0.0人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:83,910千円  (前年度予算額 73,640千円)  財源:単県 

事業内容

1 概要

平成28年9月14日に就航を開始した、山陰の新たな空の翼である米子香港便について、旅客需要が定着するまでの間の安定的運航を図るため、同路線の運航経費に係る支援を行う。

    また、同便の持続的な運航を図るため、香港、マカオ地域等との教育、スポーツ等の交流、往来の創出につながる取組を支援するほか、航空会社と連携した利用促進キャンペーンや二次交通対策等を併せて実施し、その後の増便へつなげていく。

2 背景

(1) 米子香港便の概要
○運航会社 香港航空
○運航本数 週2往復(水曜日、土曜日運航)
○飛行時間 約3時間
○使用機材 A320-200(定員174席)※エコノミークラスのみ。

(2) 利用状況
<就航開始からの通期(12月末時点)>
○利用率 65.4%
<9月>
○利用率 53.4%
 (香港→米子 52.1%、米子→香港 54.7%)
 ・日本発3泊4日(香港発4泊5日)パターン 
  (水曜日:米子→香港、土曜日:香港→米子) 57.9%
 ・日本発4泊5日(香港発3泊4日)パターン
  (土曜日:米子→香港、水曜日:香港→米子) 48.9%
<10月>
○利用率 59.0%
 (香港→米子 61.6%、米子→香港 56.5%)
 ・日本発3泊4日(香港発4泊5日)パターン 
  (水曜日:米子→香港、土曜日:香港→米子) 70.8%
 ・日本発4泊5日(香港発3泊4日)パターン
  (土曜日:米子→香港、水曜日:香港→米子) 47.3%
<11月>
○利用率 70.9%
 (香港→米子 65.6%、米子→香港 76.2%)
 ・日本発3泊4日(香港発4泊5日)パターン 
  (水曜日:米子→香港、土曜日:香港→米子) 88.9%
 ・日本発4泊5日(香港発3泊4日)パターン
  (土曜日:米子→香港、水曜日:香港→米子) 52.9%
<12月>
○利用率 72.9%
 (香港→米子 72.2%、米子→香港 73.7%)
 ・日本発3泊4日(香港発4泊5日)パターン 
  (水曜日:米子→香港、土曜日:香港→米子) 83.8%
 ・日本発4泊5日(香港発3泊4日)パターン
  (土曜日:米子→香港、水曜日:香港→米子) 62.1%

(3) 航空会社の分析
○香港発の旅行商品が4泊5日がメイン(土曜日:香港→米子、水曜日:米子→香港)であるのに対し、日本発の商品は3泊4日がメイン(水曜日:米子→香港、土曜日:香港→米子)であるため、利用状況に偏りがある。
⇒就航後、インバウンド中心の路線とはいえ予想以上に偏りがあることが判明。
○土曜日:米子→香港、水曜日:香港→米子パターンの利用率を高めることが、路線全体の利用率の底上げにつながる。
⇒今後、米子発4泊5日や香港トランジットによる第3国への乗継利用を図っていく。

(4) 米子香港便など国際定期便がもたらす地域への効果
・外国人来訪者増加による経済波及効果
 米子香港便就航に伴う経済波及効果(試算) 17億4千万円 
・国際空港アクセスに要する時間の短縮効果、交通費削減効果
 鳥取市内-関西空港間(時間、料金)
 →車:3時間30分、4,950円(中国道経由)
   鉄道:3時間50分、10,280円(新大阪乗換)
・就航地及びその背後地との国際交流の推進
 →香港、マカオ地域の教育機関との交流実施に向け、調整中
(5) グローバル教育推進に当たっての効果
・グローバル化が進展する中、コミュニケーション能力、問題解決力等の素養を身につけ、将来、様々な分野において国際的に活躍できる創造的活力のあるグローバルリーダーを育成する必要があることから、平成26年度から鳥取県版スーパーグローバルハイスクール事業により外国語教育の基盤づくり・充実に積極的に取り組む私立中学・高等学校に対する支援を行ってきた。
・28年度は私立中学・高等学校8校中3校がシンガポール、オーストラリア、ハワイへの海外修学旅行を実施。また、大学においては、環境大学が海外6大学との交流事業を、鳥取短期大学が年2回海外研修事業を実施。
・平成28年9月の米子・香港便就航で、香港・マカオ地域へのアクセスが飛躍的に向上したことにより、日本から最も近い英語圏であり、経済成長著しい東アジアの中心に位置する国際的な都市である香港・マカオ地域で、県内の中高生・大学生が実践的なグローバル教育(研修・体験等)を受けられる環境が整った。
・香港は、大学では英語を基本言語として使用し、日本人学生との交流も積極的である。また、世界屈指の貿易都市であり、海外展開している企業が多く、国際競争力が高い企業での研修プログラムは、キャリア教育の効果が高い。
・マカオは、鳥取市の半分以下の面積であるが、そのなかに22施設8広場の世界遺産があり、かつ、東洋と西洋が融合した極めて文化・歴史資源の豊富な地域であることから、これらを活用した、歴史探求教育の効果が高い。
・マカオの高校・大学は学校交流に積極的であり、同じアジア、隣国の同年代の高い英語レベル(マカオは英語の通用度が高い)を肌で感じることは、帰国後の英語学習の刺激となる。
・香港経済貿易代表部は、29年度の香港返還20周年にあたり、16歳以上の高校生や大学生の海外との交流を積極的に進めるため、学生交流に関する特別な予算が組まれる予定。
・マカオ特別行政区政府観光局は、鳥取県を29年度観光客誘致先の重点地区に指定。教育旅行の優位性等を発信するマスコミよる広報経費を予算化。
香港・マカオは教育旅行、交流先としての優位性を有し、グローバル教育を実践する場として適地であるとともに、米子・香港便の安定的運航を図るため、県として、香港・マカオで行う取組を重点的に支援する。

その他、税関等CIQ機能確保による国際チャーター便誘致、就航地及び就航地を経由した諸外国への渡航による県民の国際感覚の醸成、地域産業の国際化・高度化、国際都市としてのブランド化、知名度向上、国際会議や展示会などのMICEや企業誘致のアピールポイントアップ等の効果が期待できる。

3 事業内容

(1)【新規】米子香港便交流創出支援 2,400千円
 香港特別行政区政府等と連携し、教育、スポーツ、文化、ビジネス等の分野で、今後、香港便を利用した香港、マカオ地域等との交流、往来の創出につながる取組を支援。
<補助金概要>
項目
内容
(ア)補助対象事業米子香港定期便を利用して、就航先である香港やマカオ、中国南部地域との新たな交流や往来の創出に繋げるための事業
(例)
・香港、マカオ地域への研修旅行
・空手、柔道、剣道等のスポーツ交流
・県内の大学、短大、私立中高が行う教育交流
・香港からの訪日客増加に向けた地元経済団体が行う経済交流
(イ)事業実施主体、対象団体県内団体等
※スポーツ交流3団体、文化交流1団体、県内大学・短大・中高5校、その他観光・ビジネス等交流3団体 計12団体を想定
(ウ)補助率10千円/人(定額)
(1団体あたりの支援上限20名)

(2)【新規】米子発香港乗継利用促進 900千円
 4泊5日以上のパターンでの米子発香港乗継を利用した航空路線の利用促進を図るため、同乗継の利用増に繋がる取組を実施する企業、団体に対して支援。
<補助金概要>
項目
内容
(ア)補助対象事業米子鬼太郎空港から香港を経由した第3国への乗継利用の増加に繋がる取組
(例)
・旅行会社による香港経由で第3国への旅行商品の造成及び販売
・企業による香港乗継を利用した研修旅行
(イ)事業実施主体県内企業、団体、県内に営業所等のある旅行社等
(ウ)補助率利用実績に応じた定額補助(利用実績1人1往復あたり6,000円)
※代表的な乗継就航先であるバンコク(タイ)まで、米子空港から香港乗継で渡航した場合と、米子から高速道路を利用して関西空港から直行便で渡航した場合の往復運賃の差額分(約6,000円)に相当。
(エ)対象団体5団体
(1団体あたりの支援上限30人)

(3)【新規】香港・マカオへの教育・修学旅行支援 1,920千円
 米子香港便を利用した香港・マカオへの教育・修学旅行に参加する県内の県立高校、私立高校及び私立中学の生徒に対して支援。
<補助金概要>
項目
内容
(ア)補助対象事業米子香港便を利用した香港・マカオへの教育・修学旅行
(イ)事業実施主体県内の県立高校、私立高校及び私立中学の生徒
(ウ)補助率10千円/人(定額)
(エ)所要額1,920千円 
〔内訳〕10千円/人×192名
※私立中高2校を想定。

(4)【新規】香港便就航一周年記念事業等 3,800千円
(ア)香港便就航一周年記念式典開催 800千円
就航一周年を迎える平成29年9月に、路線誘致を担当した県と香港航空で、記念式典を開催。
(イ)香港航空と連携した記念キャンペーン実施 3,000千円
香港便就航一周年を迎える平成29年9月や、利用者3万人突破が見込まれる平成29年11月頃に、県と香港航空が連携し、チケットプレゼントなどを実施し、同便の盛り上げと更なる利用拡大を図る。 

(5)(継続)香港便運航支援 70,000千円
 新規就航時の安定運航を図り、その後の増便につなげていくため、県が航空会社が負担する以下の各種経費を支援。
 ・着陸料、ハンドリング経費(1/2支援)
 ・保安料、航行援助施設利用料(3/4支援)
 ・空港ビル施設使用料、ハイジャック検査業務(10/10支援)
  ※70,000千円を上限として支援。

(6)(継続)国際定期便の利用者支援 3,640千円
(ア)米子空港連絡バスワンコイン化 1,140千円
 ◎地方創生推進交付金充当
米子空港の国際定期便利用者に対して、通常、往復1,180円の空港連絡バス(米子駅−米子空港間)の料金をワンコイン(500円)化。
(イ)高速道路利用助成 2,500千円
 ◎地方創生推進交付金充当
米子空港発の国際定期便利用者に対して、片道1,000円以上(普通車の場合)の高速料金の1/2を助成。(国際定期便利用促進協議会で実施)
(ウ)空港レンタカー助成 〔9,300千円〕
  ※「新たな航空旅客創出事業」で要求。
米子空港の航空便利用者に対するレンタカー助成。(外国人利用客には最大10,000円を割引)

(7)標準事務費 1,250千円





要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 73,640 0 0 0 0 0 0 0 73,640
要求額 83,910 1,820 0 0 0 0 0 0 82,090