■HIVの感染経路は限られており、そのほとんどが性行為によるものである。よって、正しい知識と適切な行動により予防が可能であるため、啓発活動が重要となる。
■全国では、患者・感染者数が増加傾向にあり、特にここ数年は診断時にすでにエイズを発症している事例が増加している。本県での発生は少ないものの、毎年発生があるため予断を許さない状況である。
■HIVに感染しても、適切な治療によりエイズ発症を遅らせることができること、また感染拡大防止のためにも早期発見・早期治療が重要であることから、無料・匿名で受けられる保健所でのHIV検査を積極的に利用することが望まれる。
■患者・感染者が生涯に渡って治療を継続でき、感染前と同等の生活を営むために、関係機関の連携が必要。近年では、エイズ患者の高齢化が進んでおり、あらゆる分野での診療体制の整備、診療従事者の育成が重要。
■その他の性感染症についても、本県では幅広い年代で発生していることから、感染拡大防止のための普及啓発活動及び検査相談体制の整備が重要である。