現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成30年度予算 の 福祉保健部のむし歯予防フッ化物洗口事業 〜つよい歯つくるサードステージ〜
平成30年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:衛生費 項:公衆衛生費 目:生活習慣病予防対策費
事業名:

むし歯予防フッ化物洗口事業 〜つよい歯つくるサードステージ〜

もどる  もどる
(この事業に対するご質問・ご意見はこちらにお寄せください)

福祉保健部 健康政策課 健康づくり文化創造担当  

電話番号:0857-26-7861  E-mail:kenkouseisaku@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
30年度当初予算額 5,300千円 3,178千円 8,478千円 0.4人 0.0人 0.0人
30年度当初予算要求額 5,300千円 3,178千円 8,478千円 0.4人 0.0人 0.0人
29年度当初予算額 5,865千円 3,179千円 9,044千円 0.4人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:5,300千円  (前年度予算額 5,865千円)  財源:単県、国庫 

一般事業査定:計上   計上額:5,300千円

事業内容

1 事業概要

フッ化物洗口とは?

    ・フッ化ナトリウム溶液でブクブクうがい(洗口)を行うむし歯予防法のこと。
    ・学校等の集団における公衆衛生事業として広く普及している。
    (全国973市区町村、12,095施設、1,270,555人、H28.3月現在)
    <効果的なむし歯予防法>
    [フッ化物応用の効果]
    ・むし歯抑制(予防)率は、20〜50%(継続するほど高くなる)。
    ・歯の表面を強くする。(酸に溶けにくい強い歯をつくる)
    ・歯垢をできにくくする。(口腔細菌の代謝活性抑制作用)
    ・液状のため歯ブラシが届かない細部にまで効果がある。

    《実施方法》 委託 (委託先:一般社団法人鳥取県歯科医師会)
    《財 源》  単県、国庫(補助率:定額)
    《内容》
    むし歯予防フッ化物洗口 5,300千円 (5,865千円)
    1 事業実施 (フッ化物洗口の実施)
    (1)実施規模県内30施設程度(東部:10、中部:10、西部:10)
    (2)対象者:保育所及び幼稚園、小中学校、特別支援学校に通う者
            児童養護施設等の入所者
            放課後児童クラブ(子ども教室)参加者等
            ※4歳〜中学校卒業まで
    (2)実施内容:
    ・事前打合せ(職員勉強会)
    ・保護者説明会
    ・洗口開始日指導
    ・洗口開始後巡回指導
    実態調査

    2 普及啓発
    (1)市町村出前説明会、研修会、視察、試行実施、体験実事例紹介・活動報告等)
    (2)フッ化物洗口推進検討会
    ・関係機関との連絡調整(市町村、教育委員会等)
    ・実施方法の検討
    ・事業評価方法の検討
    学齢期歯科保健対策検討会 等

2 実施期間

ファーストステージ  平成23〜25年度(3年間)
セカンドステージ   平成26〜29年度(4年間)
サードステージ    平成30〜35年度(6年間)
 ※健康づくり文化創造プラン(第三次)、歯科保健推進計画(仮称)の目標年度が平成35年度であるため、県内全域での普及を目指すために引き続き継続実施。

3 根拠法令

○歯科口腔保健の推進に関する法律
○鳥取県歯と口腔の健康づくり推進条例
○地域保健法
○健康増進法
○都道府県歯科保健業務指針

4 現状・目的

鳥取県は全国に比べ、学齢期のむし歯が多い傾向にある。
  • 先行してフッ化物洗口を実施している日野町では、むし歯罹患率が低い傾向にある。(H11年度〜)
  • 永久歯は、生え立てから1〜3年が最もむし歯にかかりやすいため、永久歯の萌出と同時にフッ化物を利用し強い歯質をつくることが効果的なむし歯予防法である。(生えかわりは15歳くらいまで)
  • むし歯予防に効果的なフッ化物洗口を全県に普及し、子どもの歯ををむし歯から守ることを目的とする。
  • 小中学校におけるフッ化物洗口の普及が進んでいない。
  • 教育関係者・学校では、なかなかフッ化物洗口の理解が得られず、今後理解を深めていく機会が必要。
  • 広く県民にも「フッ化物洗口」をを理解していただく機会が必要
  • 安全に継続実施できているか確認が必要。
  • 学齢期の実施について、実施可能な施設等(児童養護施設等)を対象に実施していく。

5 昨年度との変更点

・学齢期における課題対策等を重点的に検討する。  →学校への実施拡大強化
・県内児童養護施設等を対象に入所者等の歯科保健意識の向上と予防推進を図る。

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

■経 緯■
・平成11年〜 日野町全保育所でフッ化物洗口始まる。(う蝕罹患率H12 日野町 73.5% 鳥取県 82.5%)
・平成15年  フッ化物洗口ガイドラインが厚生労働省から示される。
・平成20年  日野町内におけるフッ化物洗口のう蝕予防の効果が確認されたことにより、日野町小中学校でも実施が始まる。
・平成19〜21年  強い歯つくるフッ化物洗口事業(実施主体:西部総合事務所福祉保健局)  
・平成22年  鳥取県8020運動推進協議会で全県への取組が提案・承認される。
・平成23年  むし歯予防フッ化物洗口事業の開始 
○委託先:一般社団法人鳥取県歯科医師会  
○県は、市町村を通じて保育所へ実施希望の有無を照会し、モデル園
を選定。
○県教委は、小中学校及び特別支援学校へ希望照会
(流れ)
 (1)モデル施設の選定
 (2)鳥取県版フッ化物洗口マニュアルの作成
 (3)事前打合せ(職員勉強会)
 (4)保護者説明会
 (5)園児洗口練習、歯みがき指導等
 (6)洗口開始日指導 
 (7)洗口開始後指導

これまでの取組に対する評価


1.日野町におけるう蝕予防効果の確認
 う蝕罹患児率(保育所5歳児)
 H12  58.1%  →  H27  21.4%
      (67.8%)  →      (36.5%) ( )は県平均

2.永久歯をう蝕から守るため、永久歯の萌出が始まる5歳児(4歳児)からフッ化物洗口を行うことは、う蝕予防の観点から効果的である。

3.フッ化物洗口は、医薬品を用いる等専門的な技法であることから、県は市町村での普及に向けて、初期導入に介入。(技術支援)

4.県がモデル事業を実施したことで、関係機関(歯科医師会、薬剤師会、市町村・保育所等)とのネットワーク体制を構築することができた。

5.今後、カリエスフリー鳥取県を目指すためには、学齢期う蝕予対策を一層強化することが課題であるため、今後、全市町村での実施に向けて一層の普及啓発が必要。

6.また、現段階での実施は、4〜5歳児(保育所等)に留まっているため、小学校入学後にはフッ化物洗口が受けられず、入学後の継続を望む保護者・園の声は多いことから、入学後も継続して受けられる体制づくりが市町村では課題となっている。


財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 5,865 1,069 0 0 0 0 0 0 4,796
要求額 5,300 1,069 0 0 0 0 0 0 4,231

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 5,300 1,069 0 0 0 0 0 0 4,231
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0