1 事業概要
放課後等デイサービス事業所の支援の質を向上、充実させることで障がいのある学齢期の子どもの健全な育成を図ることを目的に、主に設置者、管理者、児童発達支援管理責任者を対象とした研修会等を行う。
2 現状・課題
(1)現状
放課後等デイサービスは平成24年4月に児童福祉法に位置づけられた障がい児通所支援である。
放課後等デイサービスは全国的に急増しており、本県においても近年では1年あたり約10事業所が指定されるなど急増している。
【鳥取県における年別放課後等デイサービス事業所数】
| 平成25年 | 平成26年 | 平成27年 | 平成28年 |
東部 | 11 | 15 | 17 | 24 |
中部 | 3 | 4 | 5 | 5 |
西部 | 2 | 4 | 12 | 16 |
計 | 16 | 23 | 34 | 45 |
このような状況の中、厚生労働省は放課後等デイサービスの支援の質の向上を図るため、平成27年4月に「放課後等デイサービスガイドライン」を策定して全国に周知を図っているが、その後も厚生労働省の社会保障審議会障害者部会等で委員から「放課後等デイサービスの質が心配」などと質の向上を求める意見があがっている。
(2)課題
放課後等デイサービスは、利用する子どもや保護者のニーズが様々であるため、事業所に多様で質の高い支援が求められるが、事業所の急増によってその支援に大きな開きがあるとの指摘がなされており、支援の質の確保が全国的な課題となっている。
3 事業内容
(1)運営充実研修会
ア 内容
放課後等デイサービス事業所での運営の充実のための研修会
イ 参加対象者
設置者、管理者、児童発達支援管理責任者
ウ 開催日時
全県で1回、1日(参加想定人数50人)
エ 講師
県外講師を想定
(2)支援充実研修会
ア 内容
利用児童及び保護者への支援の充実のために研修会を実施する
イ 参加対象者
設置者、管理者、児童発達支援管理責任者
ウ 開催日時
全県で1回、1日(参加想定人数50人)
エ 講師
県外講師を想定
(3)情報交換会
ア 内容
放課後等デイサービス事業所同士での意見交換や情報共有のために情報交換会を実施する
イ 参加対象者
設置者、管理者、児童発達支援管理責任者等
ウ 開催日時
全県で2回、半日
エ その他
アドバイザーとして県内の専門家を想定
4 所要経費
事業内容 | H30要求額 |
実践充実研修会 | 183千円 |
運営充実研修会 | 183千円 |
情報交換会 | 60千円 |
合計 | 426千円 |
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
当課ではこれまで障がい児者事業所職員等研修事業において、放課後等デイサービス事業所を含めた障がい児者が利用する事業所の職員を対象に研修を実施してきた。
今年度から放課後等デイサービス職員に特化した研修を実施。
これまでの取組に対する評価
放課後等デイサービス事業所の支援の質を向上、充実させるために、引き続き研修を継続する必要がある。