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平成30年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:民生費 項:児童福祉費 目:児童福祉総務費
事業名:

子どもの心の診療ネットワーク整備事業

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福祉保健部 子ども発達支援課 -  

電話番号:0857-26-7865  E-mail:kodomoshien@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
30年度当初予算額 10,301千円 6,356千円 16,657千円 0.8人 0.0人 0.0人
30年度当初予算要求額 10,301千円 6,356千円 16,657千円 0.8人 0.0人 0.0人
29年度当初予算額 8,609千円 6,358千円 14,967千円 0.8人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:10,301千円  (前年度予算額 8,609千円)  財源:国1/2 

一般事業査定:計上   計上額:10,301千円

事業内容

1 事業概要

鳥取大学医学部附属病院を子どもの心の診療拠点病院と位置づけ、発達障がいや不登校、ひきこもりなどの子どもの心の問題に対応できる医師や支援者の養成、医療・福祉・教育等のネットワークの充実及び県民への理解啓発を協働で実施する。


    【実施主体】   県(一部鳥取大学医学部附属病院に委託)
    【委託料】     9,595千円
    【財源内訳】   国1/2 県1/2
            (国基準額(1都道府県あたり):16,400,000円)
    【事業開始】   平成23年度より開始
    (H20〜H22 子どもの心の診療拠点病院機構推進事業)

2 事業内容

[1]子どもの心の診療ネットワーク事業[委託(鳥大)]
   7,633千円(H29年度 5,743千円)
項目
内容
H30
要求額
(千円)
H29
予算額
(千円)
ネットワーク会議・医療、福祉、保健、教育等のあり方について協議する。
462
462
学内ミーティング・拠点病院の事業について、企画・検討する。
子どもの心の診療拠点病院推進室・拠点病院内に、事業実施の推進を図る推進室を設置する。(心理士2名を配置)
・子どもの心に関する情報収集、研修及び講演会等の開催、発達障がい等に係る相談への対応を図る。
7,171
5,281

[2]子どもの心を支えるスタッフスキルアップ事業
  1,726千円(H29年度2,016千円)
項目
内容
H30
要求額
(千円)
H29
予算額
(千円)
子どもの心を支える診療医及び支援者スキルアップ研修等[委託(鳥大)]・子どもの心の問題に対応できる地域医師等の養成を目的とした研修会を開催する。
・福祉、保健、教育等子どもの心の問題に関わる支援者に対する専門的な研修会を開催する。
1,591
1,881
子どもの心に関する医師勉強会(県実施)東、中、西各地区小児科医会定例会を活用し、「こどもの心」をテーマとした症例検討会を実施
135
135

[3]子どもの心に関する理解啓発事業[委託(鳥大)]
   371千円(H29年度 279千円)
項目
内容
H30
要求額
(千円)
H29
予算額
(千円)
理解啓発講座等・県民に対して子どもの心の問題に対する理解を深めるための講演会を開催(年1回)
371
279

○その他理解啓発等に係る経費 571千円(571千円)

3 背景等

【経緯】
・厚生労働省のモデル事業として平成20年度に「子どもの心の診療拠点病院機構推進事業」がスタート。
・平成23年度から「子どもの心の診療ネットワーク事業」として実施。
・鳥取県は平成20年度からのモデル事業を経て、23年度からは子どもの心の診療ネットワーク整備事業として、引き続き鳥取大学医学部附属病院を拠点病院として実施。

【鳥取県の現状と課題】
[1]不登校児童数、発達障がいと診断された児の増加。
[2]子どもの心の問題に対し診療ができる医師、特に発達障がいの診察ができる医師が限られており、その医療機関に患者が集中し、受診に至るまでに時間がかかっている。
[3]子どもの心の問題は、早期に対応する必要があり、身近な地域で第一次的に対応できる医療機関を増やす必要がある。
[4]子どもの心の問題に対応するにあたっては、医療のみではなく、福祉、保健、教育等の支援の充実も求められる。しかし、専門的な機関に依存する傾向もみられる。医療・福祉・保健・教育機関等が共に心の問題の支援にあたっていく必要がある。
[5] 子どもの「心」の問題は見えにくく理解されにくい。適切な対応がなされないと二次障がいにつながる。県民に対しても子どもの心の問題への理解について、さらに啓発していく必要がある。

4 昨年度との変更点

○診療拠点病院における職員配置

H29年度臨床心理士1名、事務1名
H30年度臨床心理士2名

【変更理由】
・西部地区において実施している、地域の保健福祉教育関係機関から相談を受けた様々な子どもの心の問題、児童虐待や発達障がいの症例に対する臨床心理士の派遣について、東部、中部地区でも実施する。
・拠点病院推進室に学習障がいに係る相談窓口を置く。

(単位:千円)
給与
共済費
合計
H29年度予算
4,538
743
5,281
H30年度予算
5,818
953
6,771
差額
1,280
210
1,490


これまでの取組と成果

これまでの取組状況

1 平成20年度から3か年間、子どもの心の診療拠点病院機構推進事業として実施。

2 平成23年度から子どもの心の診療ネットワーク整備事業として、引き続き鳥取大学医学部附属病院を拠点病院として実施。

<平成23〜28年度実績>
(1)ネットワーク会議(年1〜2回開催)
 ・子どもの心の診療医養成について
 ・医療福祉教育機関等の連携の協議について
(2)学内ミーティング(年1〜2回開催) 
 ・専門職対象の研修会開催について打合せ
(3)医師に対する研修 
 ・子どもの心の診療と支援に関する医学講座(医師以外も対象)   
  *平成25年度より医師を対象とした専門コースを開催 
 ・各地区小児科医会定例会を活用した子どもの心に関する勉強会 
(4)支援者を対象とした研修
 ・年に数回子どもの心の問題に関する研修会を実施している。
 ・平成27年度から保健師、保育士を対象とした講座を実施
(5)一般県民を対象とした理解啓発講演会
 ・年に1回子どもの心の問題の啓発講演会を実施している。
(6)円滑な受診を促すためのツールの作成(平成25年3月) 
 ・受診サポート手帳(改訂版)の作成
(7)事業協力医師
 ・医療機関の一覧の作成(平成25年12月) 
  →協力医療機関をHPに掲載し、毎年度更新
 ・地域の医療機関(内科、小児科、精神科等)に発達障がい児者の診 療等の実施についてアンケート調査を実施(平成26年1月)
(8)臨床心理士派遣
 ・28年度から、地域の保健福祉教育関係機関から相談を受けた様々な子どもの心の問題、児童虐待や発達障がいの症例に対して、臨床心理士等を派遣できるようにした。

これまでの取組に対する評価

(1)医療、福祉、教育機関の連携基盤の形成 
・鳥取大学推進室の臨床心理士を小学校に派遣し、医療と教育との連携を強化することができた。
・今後より多くの機関と連携をはかる必要がある。

(2)子どもの心の支援者のスキルの向上 
・子どもの心の診療と支援に関する医学講座では、受講希望者が多く、子どもの心の診療や支援に携わる人たちのさらなるスキルアップが図れたが、医師の参加数は減少傾向にあり改善をはかる必要がある。

(3)県民への情報提供、理解啓発の必要性 
・本事業協力医師及び医療機関の一覧をホームページに掲載することで子どもの心の診療に携わっている医師・医療機関の情報を提供することができた。今後協力機関を増やしていくことが必要。 
・周囲の保護者や地域住民の理解不足を解消するため、引き続き理解啓発研修を通じて、県民に子どもの心の問題に関して理解を促していく必要がある。

(4)子どもの心の診療を行う医師の不足 
・子どもの心の問題に対応できる医師、医療機関が少ないため、予約から受診までに診療待機となっている児童が増加している。 
・今後も、発達障がいをはじめ心身症などの子どもの心の問題に対し、診療できる医師を増やしていけるよう、小児科医を対象とした症例検討会や勉強会を定例的に開催していく必要がある。
・子どもの心の診療体制の構築のため、子どもの心の診療を行う医師の確保、専門医療機関と地域の小児科の連携強化などを行う必要がある。

財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 8,609 4,303 0 0 0 0 0 0 4,306
要求額 10,301 5,149 0 0 0 0 0 0 5,152

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 10,301 5,149 0 0 0 0 0 0 5,152
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0