1 事業概要
母性並びに乳幼児の健康の保持増進を図るため、及び県内一律の母子保健水準を保ちつつ質の向上を図るため、母子保健に関する課題を明らかにし、母性並びに乳幼児対する保健指導、健康診査、医療その他の施策を推進する。
また、各種母子保健に関する研修、講習会等へ参加し、母子保健事業従事者の質の向上を図る。
(1)母子保健諸費【継続】[795(926)千円]
【事業主体】 県
【財源】 単県
【概要】
○母子保健に関する諸会議に要する経費
○市町村母子保健事業広域調整等に要する経費
○母子保健に関する研修会、会議等開催及び参加経費
○母子保健事業功労者知事表彰に要する経費
(2)母子保健推進体制整備事業【継続】[738(738)千円]
【事業主体】 県(委託事業)
【財源】 単県(地方財政措置[母子保健対策協議会開催経費])
【委託先】 鳥取県健康対策協議会
【概要】
○鳥取県における母子保健事業を効果的に推進し、格差のない母子保健事業が展開されるように、専門的な見地から適切な助言指導を行うための検討・協議を行う。
・鳥取県母子保健対策協議会 年1回開催
・母子保健事業の推進に関する計画策定等 小委員会を開催(年3回)
・乳幼児健診、5歳児健診に係る講習会(医師、保健師、看護士、保育士などを対象) 年2回開催
○協議内容
・市町村が行う母子保健事業の評価方法の検討と評価
・乳幼児健診マニュアルに基づいた研修の実施(健診医の育成)
・その他母子保健業務に関すること
2 背景
○平成9年度から、住民に身近な市町村において一貫した母子保健サービスが提供できるように、各種母子保健事業の実施主体が市町村に一元化され、広域的かつ専門的な母子保健サービスの提供や市町村相互の連絡調整、研修等については県が実施することとなった。
○鳥取県健康対策協議会へ委託する理由
・健康対策協議会が設置している専門委員会と合同で開催することで、より多くの専門家の意見を多角的にもらうことができる。
・協議会、専門委員会、講習会等の参加について、医師会、大学の協力を得やすく調整も行いやすい。
※鳥取県健康対策協議会は昭和46年1月、健康に関する諸問題を調査研究し、具体的な施策について連絡協議し、これを円滑実施することにより、県民の健康保持増進に寄与することえを目的に鳥取県医師会、鳥取大学医学部、鳥取県の三社が一体となって設立した組織。発足当時は7つの専門委員会(がん対策、農家健康対策、母子保健対策、予防接種対策、患者調査、医療対策、脳卒中対策)が設置された。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
平成9年度から、住民に身近な市町村において一貫した母子保健サービスが提供できるように、各種母子保健事業の実施主体が市町村に一元化され、広域的・専門的な母子保健サービスの提供や市町村相互の連絡調整及び研修等については県が実施することとなった。
(主な取組)
・母子保健事業に関する調整会議・研修会・表彰等
・未熟児訪問指導・支援
・すくすく子育て健康支援(未熟児・多胎児・発達障がい児)
・お産・子育て環境づくり
・母子保健推進体制整備事業(健康診査管理支援事業から組入れ)
→平成9年度に母子保健事業が県から市町村へ委譲され、妊婦・乳幼児健診等が市町村単位で実施されることとなったため、業務委譲を円滑に実施するため、平成10年度までは、鳥取県母子保健運営協議会(県直営事業)を設置し、体制整備等が図られた。
平成11年度に鳥取県母子保健対策協議会を設置し、鳥取県健康対策協議会に運営を委託し、健康対策協議会母子保健対策専門委員会と連携・協働して、鳥取県母子保健推進体制を整備している。
これまでの取組に対する評価
市町村、関係団体等が実施する母子保健事業の推進を図るため、事業の広域調整、人材育成等を実施し、業務委譲後の体制整備を図った。
平成9年度から、各種母子保健事業の実施主体が市町村に一元化されたが、県が当事業を活用して、母子保健に関する主要事業の方向性の提示、乳幼児健康診査マニュアルの策定、市町村間の調整や従事者講習会を実施することで、鳥取県における母子保健推進体制の整備が進んだ。
今後も、社会環境等の変化や地域の実情に即した母子保健事業の見直し等に対して、広域的・専門的な助言・支援を実施する必要がある。
平成23年度から乳幼児健診マニュアルの見直しを検討。
平成25年度・・・乳幼児健診マニュアル概要版
平成26年度・・・乳幼児健診マニュアル健診医用、スタッフ用
平成27年度・・・乳幼児健診マニュアル歯科健診用
平成28年度・・・5歳児健康診査マニュアル
の改訂版を関係者へ配布をおこなった。
なお、健診医の質の向上及び、健診医の数を増やすための乳幼児健診マニュアルの講習会を1月25日に開催。平成29年度も引き続き開催する。