これまでの取組と成果
これまでの取組状況
1 鳥取県食生活改善推進員連絡協議会事業(28年度実績)
(1)食習慣改善講習会を93回開催し、1,608人(主に40歳以上の壮年、高齢者)の県民が参加した。減塩及びカルシウム摂取の方法を普及した。
(2)会員研修会を59回開催し、1,768人の食生活改善推進員が講習会に必要な知識を学んだ。
2 公益社団法人鳥取県栄養士会事業(28年度実績)
平成23年度から補助対象事業を見直し、政策目標の達成を図るため生活習慣病予防対策に関する取組を補助対象とした。
(1)野菜摂取のための栄養教室を56回開催し、3,590人の県民が参加した。個別栄養相談会を開催し、個人の健康状態に応じたきめ細やかな指導を行った。(36回、延1,476人)
(2)野菜摂取のための食育教室を78回開催し、4,784人の子どもとその保護者が参加した。
これまでの取組に対する評価
1 鳥取県食生活改善推進員連絡協議会による食習慣改善講習会
・食習慣改善講習会参加者が持参したみそ汁の塩分濃度を測定したところ、塩分濃度が濃い家庭がH26で6%程度であったものが、H28には3.7%と少なくなっており、みそ汁のうす味が定着してきていると考えられる。
・カルシウム摂取量は、特に成人以降に少ないため、壮年・高齢者が多く参加する食習慣改善講習会は、啓発の場として有効である。
また、牛乳・乳製品を取り入れた薄味の調理方法は、高齢者にも好評で、減塩とカルシウム摂取を併せて進める方策が見出されつつある。
・食生活改善推進員は、集落ごとに地域に根付いた組織活動を行っているため全県や圏域でのイベント・教室に参加されない方の参加が見込め、より多くの県民へ働きかけができる。
2 鳥取県栄養士会による栄養教室、食育教室
・メタボリックシンドロームの概念を知っている者、適正体重の維持に努める者の割合が増加し、長年の栄養教室や栄養指導、普及活動の効果が現れている。
・しかし、野菜摂取量が目標に届いていないことから、成人を対象にした栄養教室においても、野菜摂取の向上をテーマに取り組む。
・子どもに対しては、23年度から「おやつにも野菜を!」のテーマに教室を開催し始めたところでもあり、目標値の達成に向けて、今後も活動を継続していく。