これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<取り組み状況>
平成15年度から43頭の種雄候補牛について本試験を実施した。
<成果>
1 平成25年度に試験が終了した「福増」号は、BMSナンバー7.8、ロ-ス芯面積64.1cm2という抜群の成績を収めた。
2 平成26年度には、
(1)「百合白清2」号
BMSナンバー9.1、ロース芯面積68.6cm2、枝肉重量511kg、上物率100%
(2)「白鵬85の3」号
BMSナンバー9.6、ロース芯面積72.2cm2、枝肉重量497kg、上物率100%で、当時BMSナンバーが全国1位の成績で終了した。
3 平成27年度には、
(1)「百合福久」号
BMSナンバー8.7、ロース芯面積70.2cm2、枝肉重量503kg、上物率100%
(2)「平白鵬」号
BMSナンバー8.3、ロース芯面積62.1cm2、枝肉重量471kg、上物率100%と全国トップクラスの成績であった。
これまでの取組に対する評価
<取組に対する評価>
1 和子牛せりで、「百合白清2」および「白鵬85の3」産子が高値で取引され、平成29年10月期は全国的に子牛価格が下落する中、、総平均価格が前回比3%上昇し820千円と全国トップクラスの価格を維持している。
2 また、県産種雄牛の産子割合についてもH27年9月期が19%であったのに対し、平成29年9月期は78%と大幅に増加し、現場後代検定成績が優秀であったことが評価され、県産種雄牛の精液が活用されている。
3 全国和牛能力共進会の7区の枝肉部門で全国1位となり、鳥取和牛ブランドの向上に貢献した。
<今後の取り組み>
1 「優良遺伝子を活用した鳥取和牛の創造」事業や「鳥取和牛オレイン55」といったブランドを産み出した「鳥取和牛肉うまみ開発試験」と連携しながら、「百合白清2」、「白鵬85の3」を超える産肉成績を持ち、オレイン酸などの「うまみ」という新たな価値も併せ持つ種雄候補牛を造成していく。
2 次回の全国和牛能力共進会で優秀な成績を収めるため、「百合白清2」、「白鵬85の3」の息牛を選抜していく。