1 補正内容
国からの受託研究(子牛生産阻害因子解明コンソーシアムでの共同研究。以下、共同研究)の受託により増額補正するもの
2 補正理由
この度、昨年度で終了した共同研究の平成30年度からの継続実施が認められた。県としても現在進めている和牛のゲノム研究に有用であるため、この共同研究を受託することとしたため。
3 補正要求額
(単位:千円)
現計予算額 | 補正要求額 | 計 | 財源内訳 |
国庫 | その他 | 一般財源 |
3,787 | 3,400 | 7,187 | | 3,400 | |
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4 事業概要
市場価値の高い「新鳥取和牛」を創り出すために、産肉性と種牛性に関わる優良遺伝子を探索し、種雄候補牛や優良雌牛の選抜に活用して、優秀な種雄牛の造成を図る。
5 受託研究(和牛生産阻害因子解明コンソーシア ム)について
(1)研究の目的
和牛の育種改良は、ゲノム育種価の利用等によってスピードアップする一方で、遺伝的な多様性が失われ、新たな遺伝性疾患による生産性への影響が危惧される。そこで、和牛の生産性阻害因子を迅速に特定するための仕組みを作る必要がある。
(2)3か年(H27〜29)の成果
・和牛の要となる517頭の多様体データベースを構築
・バイオバンク(授精記録、繁殖雌牛DNA、子牛損耗サンプル 等)を構築
⇒これらにより、7つの遺伝的な有害変異を特定した。
(3)鳥取県が参画する意義
「白鵬85の3」、「百合白清2」をはじめとする鳥取県有種雄牛の生産阻害因子をいち早く把握し、対処することが可能となる。また今後、新たな種雄牛造成においても、これら因子を排除した育種が可能となる。